住友商事とSCSK、アクセラレータープログラム「HAX Tokyo」の開始を発表
2019/06/04 15:00
住友商事とSCSKは、中国やアメリカでアクセラレータープログラム「HAX(ハックス)」やベンチャーキャピタルなどを運営するSOSV Investmentsと提携し、日本においてアクセラレータープログラム「HAX Tokyo(ハックストウキョウ)」を共同で開始すると発表した。
SOSVは、ハードウェア、ライフサイエンス、食品技術、クロスボーダーインターネットの4分野でアクセラレータープログラムを展開し、年間約4000社の応募の中から150~200社を採択して、成長を支援している。
中でもHAXは、ロボティクスやIoTなどのハードウェアに関連するスタートアップ企業向けに特化したプログラムで、中国・深センとアメリカ・サンフランシスコで実施されている。
具体的には、Stage0~2の3段階で国内のハードウェア関連スタートアップ企業の育成を図る。Stage0では、日本のスタートアップ企業を対象に、技術コンセプトやビジネスモデルの確立を目的とした約3カ月間の支援プログラムを実施。Stage0を経て、Stage1「HAX深セン」に採択された企業は、4~8カ月かけて深センでプロトタイプの製造、デザイン、量産化体制の構築に取り組み、Stage2「HAXサンフランシスコ」に採択された企業は、2~3カ月の間サンフランシスコで販売開始と成長を目指してアメリカの有力ベンチャーキャピタルからの資金調達を図るプロセスに進む。
住友商事が運営するオープンイノベーションラボ「MIRAI LAB PALETTE(ミライラボ パレット)」をHAX Tokyoの拠点とし、オフィスの提供や大企業とのマッチング支援を行い、スタートアップ企業との共創領域の拡大を目指す。
HAX Tokyoの運営を通じ、先進技術の取り込みによるSCSK、住友商事グループ、パートナー企業の事業高度化や新事業創出を図り、住友商事の「中期経営計画2020」において推進している成長戦略とデジタルトランスフォーメーションをさらに加速させていくという。