新しいものづくりがわかるメディア

RSS


豊田合成、エス.ラボと共同開発中の樹脂ペレット式3Dプリンターを活用 樹脂廃材のリサイクルを加速

GEM-TC300S

豊田合成は2022年6月20日、エス.ラボと共同で開発した樹脂ペレット式3Dプリンター「GEM-TC 300S」を、樹脂廃材の社内リサイクルに活用すると発表した。

GEM-TC 300Sは、豊田合成の樹脂成形の知見とエス.ラボの押出機に関する技術を応用し、専用材(樹脂フィラメント)が必要な従来式と比べて低コストな汎用材(樹脂ペレット)での造形が可能だ。

同機種の強みは金型なしで樹脂ペレットを造形できることだ。車の内外装部品の生産時に生じる樹脂廃材のうち、強度を満たさず自動車部品への再利用ができなかった分や、射出成型で発生するランナー部分を破砕し、3Dプリントで治具などを生成することで、社内でのリサイクルを拡大していく。

造形サイズは300×300×300mmで、装置サイズは平面寸法で1m以下と省スペース化をしたという。また押出機には多段式ヒーターを搭載しており、ヒーター温度を170〜200℃の4段階に調節可能だ。樹脂ペレットは100gから吐出可能で、押出機上部のホッパーへ材料をそのまま投入できる。

なお、同機種は同年6月22~24日に東京ビッグサイトで開催されている「日本ものづくりワールド」内「第5回 次世代3Dプリンタ展」でエス.ラボが同社ブースで展示している。

樹脂廃材のリサイクルの流れ(イメージ) 樹脂廃材のリサイクルの流れ(イメージ)
従来式の3Dプリンタとの違い 従来式の3Dプリンタとの違い

関連情報

おすすめ記事

 

コメント

ニュース

編集部のおすすめ

連載・シリーズ

注目のキーワード

もっと見る