新しいものづくりがわかるメディア

RSS


Dig up the underground「プロダクト一機一会」 by 松崎順一

白という流行を身にまとったモード系ラジオカセットコーダーSONY「CASSETTE-CORDER CF-2580」

9月は雨の日以外は蒐集には絶好な日が多い。

でも出会う物はその日限りなので雨の日に出物があることも多いのも事実、まさに蒐集は運次第。
だから蒐集家はがむしゃらに探すというよりじっくり腰を据えて感覚を敏感にして挑むのである。

そして今回はやっと僕の本領を発揮するラジカセが登場。

せっかくなのでラジカセに触れる前にカセットテープの歴史について少々述べさせていただきたい。

「コンパクトカセット」は1962年フィリップスが開発、当時もう1社、グルンディッヒの「DCインターナショナル」という規格と、どちらが世界シェアを取るかを競っていた。

その終止符を打ったのが日本のソニーだった。ソニーはDCインターナショナルよりやや小さいフィリップスのコンパクトカセットに興味を持ち、最終的に特許の無償公開という快挙を達成し世界に広まった。
そして1968年にラジオとカセットテープレコーダーが合体した「ラジカセ」が日本で誕生するのである。

このような経緯からも僕は日本が生んだラジカセに人一倍惹かれるのです。 

さて今回蒐集したのはそのラジカセはソニーの製品だ。

型名はSONY CF-2580、モノラルが全盛時代の希少なステレオ機種。
デザインの特徴としてはコンパクトな筐体のステレオ機で、ステレオ感を出すために側面にもスピーカーを内蔵した4スピーカーのラジカセだ。

CF-2580自体はさほど珍しくはない機種なのだが、今回ゲットしたのは本体が白色で僕の蒐集歴の中でも初めての遭遇となった。
(ちなみにオリジナルはダーク色/写真参照) 

この当時の家電の色は樹脂に色が付いているのではなく、成形した樹脂に塗装して色を付ける技法。だから所々傷による色剝げが確認できる。

70年代は一気に生活が豊かになっていく時代で、当時のバラエティテレビ番組で一般の出場者に白いギターをプレゼントしていてこれが欲しくてたまらなかった記憶がある。白という色がとても新鮮に映ったのがこの時期だったと思う。だからソニーも流行りに便乗して製品化したのだろう。

SONY CASSETTE-CORDER CF-2580

発売時期:1974年(昭和49年)

1974年に起きた主な出来事

  • 気象庁のアメダス運用開始
  • 山崎豊子による小説「華麗なる一族」がベストセラーに
  • FIFAワールドカップが西ドイツ(現ドイツ)で開催。西ドイツが2度目の優勝を遂げる

関連情報

今人気の記事はこちら

  1. 高度な数学者が小学生レベルの引き算を間違えてしまう理由とは
  2. ArduinoやRaspberry Piで使える高性能AI視覚センサー「HuskyLens」
  3. 500ドル以下でXY精度3μmを実現——デスクトップSLA方式3Dプリンター「SolidMaker」
  4. 製造業の常識を破壊して海外へ飛び出す——骨伝導イヤホン「BoCo」
  5. ロボットアームを家庭にも——高精度なミニロボットアーム「Mirobot」
  6. 厳しい暑さも快適に——半導体を使った独自技術で冷却するクールスーツ「Smart Cool Jacket」
  7. 未来を「つくる場=つくば」へ——つくば初のMaker Faire「Tsukuba Mini Maker Faire」が2020年2月に開催
  8. プログラマーのための備忘録——ASCIIコードや2/10/16進数の変換表を1枚のカードにまとめた「ANCHOCO」
  9. micro:bitでオリジナル作品を作ろう——オーム社、「プログラム×工作でつくるmicro:bit」発刊
  10. 日本最大級の自作ハードウェアコンテンスト「GUGEN2019」が作品募集を開始

ニュース

編集部のおすすめ

連載・シリーズ

注目のキーワード

もっと見る