新しいものづくりがわかるメディア

RSS


Dig up the underground「プロダクト一機一会」 by 松崎順一

バブルが生んだ子供向け家電ブランドROBOシリーズ 「SANYO ROBO ROBO-04(でんわくん)」

このところ仕事でテレビ番組などの家電プロデュースが一気に増えて、ライフワークである蒐集活動が思うようにできない状況が増えてきた。蒐集活動は僕のモチベーションを上げるためには絶対必須の作業で、何とか時間を作るのが今の課題になっている。

そんな理由で今やりたいことは、全く知らない土地に行って、一気に蒐集したいと画策しているところだ。

さて、日本の家電の歴史の中でポストモダンが台頭した頃が1980年代後半から90年代前半と記憶している。この時代はバブルということもあり、プロダクト製作にとって自由を謳歌できた時代だと思っている。

そういう時代背景があって、家電も大人はもちろん、子ども向けというカテゴリーが誕生し、ブランド化して発表されたのがSANYO(三洋電機)のロボシリーズだ。

ロボシリーズはさまざまな家電と共に生活を取り巻く雑貨までブランディングされたのが興味深い。

その中から今回紹介するのが電話機、ROBO-04(でんわくん)だ。実際ロボシリーズのラジカセはたまに見掛けるが、電話機は初めてだ。

デザインはポップ&スタイリッシュで当時はグッドデザイン賞も受賞している。ただ機能面ではあくまで子ども向け製品なので仕様が独特で、電話を掛けられる相手は基本3カ所に限定されている。ただ蓋を外すと普通のプッシュボタンが現れ、自由に掛けることができるのである。

そしてもうひとつユニークなのが、子どもが電話機で遊び過ぎるのを防止するためのON/OFFスイッチが付いていること。この辺りが日本人独特の倫理観を感じられて面白い。

そんなロボシリーズだが、家電蒐集家の戯言として内部を今のスペックで再設計すればアート家電として十分新製品として通用すると思うのだが如何だろうか。

SANYO ROBO ROBO-04(でんわくん)

発売時期:1989年(昭和64年/平成元年)

1989年に起きた主な出来事

  • 昭和天皇が1月に崩御し、平成が始まる。
  • 任天堂が「GAME BOY」発売。
  • 映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」公開。2015年の世界が舞台。

関連情報

今人気の記事はこちら

  1. 液晶付きマイコン「M5Stack」 と Google Home で、子どもとメッセージがやりとりできるシステムを作ってみた
  2. 独ケムニッツ工科大、3Dプリンターによる電動モーター製作に成功
  3. 3Dプリントで自分の背中にぴったりフィット——3Dシェルを使ったリュック「SEAL ERGONOMIC」
  4. ワークブック形式で基礎を習得——カットシステム、「Python[基礎編]ワークブック」発刊へ
  5. 3Dプリンターに最適化した金属粉末を開発ーー高い強度と延性、耐食性の合金を造形可能 日立金属
  6. CMYK4色でフルカラー造形も——M3Dの新型プリントヘッド「QuadFusion」
  7. シリコンバレーを経て起業した韓国Naranが見据える「地に足の着いたIoT」
  8. 8ツールタレットでスピーディーに加工——5軸ミルターンセンター「SwissMak」
  9. いつでもどこでも気分を「リブート」してストレス解消——手遊びガジェット「KACHA」
  10. 二足歩行ロボットを作ろう——オーム社、「ROBO-ONEにチャレンジ! 二足歩行ロボット自作ガイド」発刊

ニュース

編集部のおすすめ

連載・シリーズ

注目のキーワード

もっと見る