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Dig up the underground「プロダクト一機一会」 by 松崎順一

万博のパビリオンを彷彿させるモダンデザインラジオ 「National Panasonic R-47A」

家電蒐集家の物集めの手段はさまざまな方法がある。メインは世の中から廃棄されたゴミが集められるところを回る定点巡回で面白い物を探す方法だ。

そしてもうひとつが、ほぼみんながやっているリサイクルショップ巡り。僕もたまに巡ることがある。

僕の場合、家電を集めているということを10数年公言しているので、物の方から来てくれる場合も実は多い。これを僕は勝手に“マグネット効果”と呼んでいる。自分を磁石に置き換えて、磁力が強ければ物が引きつけられて寄って来ると思っている。

今回紹介する家電は、某出版社の取材があって、その際取材に来た方から頂いた。なんでも、千葉県で時計店をやられていた実家から出てきた物らしい。

箱に入ったまま未開封だったため、色褪せもなくコンディションは最高だ。1973年製でこの辺りのプロダクトを一般にはスペースエイジと呼ぶのだけれど、僕の中でこのパナペットラジオはどちらかというと建築物的な感じに見えてしまう。

一言で言うとパビリオンみたいなのだ。たぶんこの感じは、1970年に開催された大阪万博を見た思い出と重なる部分があるからだ。万博には当時、確かにさまざまなスペースエイジ的パビリオンが存在した。

それから3年後にこんなデザインのラジオが出てきても不思議ではない。

スペックはAM専用ラジオとシンプルだが、使ってみると高感度で実用性も申し分なく、インテリアのアクセントとしても魅力的な製品だ。

そして当時のカタログによれば価格も4000円弱と比較的お手頃で、贈答用としても活躍したようだ。

National Panasonic R-47A

発売時期:1973年(昭和48年)

1973年に起きた主な出来事

  • 香港のアクションスター、ブルース・リーが死去。死後航海された映画「燃えよドラゴン」が世界的にヒット
  • 筑波大学が茨城県筑波市(現つくば市)に開校
  • マンガ「はだしのゲン」が週刊少年ジャンプで連載開始

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