Dig up the underground「プロダクト一機一会」 by 松崎順一
ポータブル電蓄を彷彿させる 子ども向けポータブルCD電蓄「SONY CD Compact Player D-5000 My first SONY」
2018年も「プロダクト一機一会」をよろしくお願い致します。
今までさまざまな家電を紹介してきたが2017年末、たまたま某テレビ番組で都内の家電店に眠っているお宝家電を発掘するといったロケをした時に、実は都内にある個人の電気店にはまだたくさん昔の家電の在庫が残っている事を発見した。とは言ってもかなり丹念に探さないとダメだが、日本全体に拡大するとその数はまだまだ凄い数が埋蔵されているのではと感じた。チャンスがあれば積極的にアプローチしたいと考えている。
そして本年スタートで紹介したいプロダクトは、SONYが1990年代に子ども向けに販売していた家電シリーズ「My first SONY」の中からポータブルCDプレーヤーのD-5000である。ポータブルプレーヤーというと70年代コロムビアが発売していたてんとう虫のデザインのポータブルレコードプレーヤーや、80年代前半オーディオテクニカの「サウンドバーガー」が有名だが、80年代後半に発売されたCDのスピーカー付きプレーヤーはこれしか記憶がない。これは定点観測している蒐集場所で廃棄寸前に入手したものだがコンディションは比較的良かった。
CDトレイの蓋の曲面のフォルムがとても未来的で子ども向けだけではもったいなかった製品だと感じる。SONYといえばAIBOが復活したばかりで、世の中ちょっとした復刻ブームだが、My first SONYのコンセプトを生かした製品も蘇ったら楽しいかなと密かに思っている。
SONY CD Compact Player D-5000 My first SONY
発売時期:1988年(昭和63年)
1988年に起きた主な出来事
- 「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」が発売
- オランダがインターネットに接続された2番目の国となる
- 映画「となりのトトロ」が公開