新しいものづくりがわかるメディア

RSS


Dig up the underground「プロダクト一機一会」 by 松崎順一

平成の世に登場した斬新すぎるフォルムとギミックのラジカセ 「SONY PERSONAL AUDIO SYSTEM ZS-D55」

家電蒐集家の僕が蒐集している家電は昭和のものだけではない。その基準は製品が発する魅力がデザインで表現されていることだ。そうした魅力が詰まったものは昭和の時代に多く存在するのだが、平成にもユニークな製品は多く存在すると思っている。そんな平成12年(2000年)に誕生したのがソニーのオーディオ機器「ZS-55」だ。今回も埼玉のリサイクルショップで購入した。この製品にはリモコンも付くが今回は本体のみだ。

ソニーは昭和から続く「ラジオカセットコーダー」という名称を、1990年代に登場したソナホークの型番「ZS」シリーズから「パーソナルオーディオシステム」という呼び名に変更している。ドデカホーンという「CDラジオカセットコーダー」もあったが1990年代にMDの普及に全力だったソニーが力を入れたのが「ZS」シリーズだった。そしてZS-D55は基本デザインや仕様等からみて1998年に発売された「ZS-M7」の後継機としての製品と思う。

では製品を見てみよう。シルバーボディーに幾何学的な面で構成されたカセット操作部はなんともユニークで、取っ手の造形も大胆なデザインだ。

そして正面の操作部はまるで1990年代のいすゞ「ピァッツァ」という車のサテライトスイッチを彷彿させる。オレンジやグリーンの照明もちょっと派手な演出を感じさせる。

ZS-D55はカセットとラジオとCDを装備し、CD部はバーティカルローディングという方式で開閉ボタンを押すとトレイが舌のように出てくるギミックが凝っている。そしてこの時代ならではの、CDをMDやDATに録音する光デジタル出力端子も装備している。

ZS-D55は中国製だが造りは良く音も悪くない。気になった方はぜひ1台ゲットして使ってみると楽しいかもしれない。

「SONY PERSONAL AUDIO SYSTEM ZS-D55」

発売時期: 2000年

2000年に起きた主な出来事

  • 「Microsoft Windows 2000」発売
  • 家庭用ゲーム機「PlayStation 2」発売
  • イチローが日本人野手初のメジャーリーガーになる

今人気の記事はこちら

  1. Raspberry Pi財団、Mastodon公式インスタンス立ち上げを発表——Raspberry Pi 4で運用
  2. 昔のマルスをイメージして、パタパタめくってピンを挿す「路線検索ガジェット」を作った
  3. Raspberry Piと公式カメラを1つに——Raspberry Pi 2/3/4B対応ケース「PiShell 2」
  4. 西和彦氏がM5Stack上で動作するMSX2のオリジナル公式エミュレーター「MSX 0 stack」を発表
  5. 医療用検査機器開発にRaspberry Piを採用——信頼できる産業用開発プラットフォームと評価
  6. 1秒当たり250mmでの高速印刷が可能な3Dプリンター「Guider3」販売開始
  7. 早稲田大学、光造形3Dプリンターによる金属/樹脂精密構造体の作製に成功
  8. 1970年代に開発された戦車シミュレーターをRaspberry Piでレストア
  9. 透かし彫刻磁器という古くからある芸術形式を3Dプリントし、目の見えない人も見える人も共有可能なデータ形式を作製
  10. 最速3Dプリンターより10倍速い——スタンフォード大の最新3Dプリント技術「iCLIP」

ニュース

編集部のおすすめ

連載・シリーズ

注目のキーワード

もっと見る