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Dig up the underground「プロダクト一機一会」 by 松崎順一

90年代のソニーイズムを表現したスクエア型CDラジカセ 「SONY PERSONAL CD SYSTEM CFD-K10 PRESH」

東京もすっかり夏模様の昨今。今年も猛暑の様相を呈しているが、まだあまり蝉の声を聞いていない。こんなに暑いと昼間に蒐集活動するのはかなり危険なため、いつもの月よりも控えめに行動している。そんななか前回に続いてまたソニー製品が入荷した。

今回紹介するのは1990年に発売された愛称「PRESH」(プレッシュ)の初代、「CFD-K10」というポータブルCDラジカセだ。このシリーズはもう一代(「ZS-F1」)モデルが続いた製品になる。

1990年といえばバブルのまっただ中で、CDラジカセに関しては現在「バブカセ」と呼ばれている超弩級の大型CDラジカセが陸続と登場していた年だ。そんな「バブカセ」最盛期に誕生したのがCFD-K10だ。

ぱっと見はコンパクトだが重量はなんと7kgもある重量級だ。ソニーのラジカセはこのタイプが1970年代から多く「コンパクト=高性能=重い」というこの頃のソニーイズムのDNAとも言える遺伝子を受け継いだ製品がいろいろ存在する。なかでも1981年に発売された「CFS-F70」は約9kgもあり、その頂点に君臨するラジカセだろう。

さて話をCFD-K10に戻そう。

この頃はやっていた梨地っぽい塗装にスクエアな筐体が実に1990年らしい。そして中央には液晶のディスプレイが配置され全ての操作確認ができる。

また、あまり使用しないボタン類は正面下部パネルの中にまとめられている。さらにCDとカセットは上部にそれぞれまとめられていて、今回入荷したものには付いていなかったが当時はカード式リモコンが付属し、離れていても操作が可能だった。ただカードリモコンは小さ過ぎて無くしやすかった。

1990年代、CFD-K10が発売された時、本物を電気店の店頭で見て欲しいと思ったことがある。当時このラジカセがいちばん似合ったのはオシャレなデザイン事務所だったかもしれない。

「SONY PERSONAL CD SYSTEM CFD-K10 PRESH」

発売時期: 1990年

1990年に起きた主な出来事

  • テレビアニメ「ちびまる子ちゃん」放送開始
  • ローリング・ストーンズ初来日公演
  • 任天堂「スーパーファミコン」発売

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