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Dig up the underground「プロダクト一機一会」by 松崎順一

3連メーターが男心をくすぐった東芝が送り出したモノラルラジカセ「TOSHIBA RADIO CASSETTE RECORDER RT-570F ACTAS-570」

前回BCLラジオをご紹介したが、今回は1976年製の東芝のラジカセが出土。年代的にこの頃はまだモノラル全盛、徐々にステレオラジカセが安くなってきた時期で、この1~2年後にはラジカセはステレオ全盛の時代を迎えるのである。

さて今回発掘した場所は埼玉県だ。外箱はそれなりにヤレてはいるがまだ大丈夫そうだ。東芝のラジカセ全般に言えることだが、カセットのメカに装着されているゴムベルトはほぼ溶けているか切れている。なので発見してから電源を入れてカセット部が動作することはまずない。そしてラジオは本体のコンディションが良ければ比較的良好に受信できる。この本体の程度から察するとラジオは大丈夫そうだ。

それではまず箱絵から見てみよう。茶色一色の印刷でとてもシンプルだ。若者向けの絵柄が当時の音楽シーンを象徴している。

そして中を開けると、入っていたのはパッキンに包まれた本体の他にブルーの取扱説明書と電源コードだ。コードはかなり硬化していてそのまま使うには難しそうだ。

本体を取り出してみると、全くの新品ではないが傷や汚れもなく全体的に程度は良さそうだ。

シンプルなラジカセで、上部にはラジオとテレビの受信切り替えスイッチ、マイクや外部入力とのミキシングスイッチ、そしてAMラジオの近/遠距離の切り替えスイッチなどが並んでいる。スイッチの形状は他のメーカーにないコクピットのようなデザインで、動作は小気味よい感触だ。

そして一番の特徴である3連のメーターは、左からチューニングメーター、AM/FMチューニングスケール、TV/VHF・UHFチューニングスケールの構成だ。

さらにその上にはラジオのバンド切り替えスイッチが並んでいて操作はしやすい。

ちなみに音質の調整とマイクミキシングのボリューム類は正面右にまとめられている。

また、入力の端子は横ではなくカセットぶたの下に並んでいて使い勝手が良い。

切り替えスイッチやメーターと筐体のデザインが連動していて、とても美しい後ろ姿だ。

電池で使用するときは単二形乾電池を6本使用し9ボルトで稼働する設計だ。

若者ターゲットのため初めは奇抜なデザインに見えたが、使い勝手がよく考慮されていて、さすが東芝のラジカセだと納得してしまった。修理すればまだまだ使えそうなラジカセだ。

「TOSHIBA RADIO CASSETTE RECORDER RT-570F ACTAS-570」

発売時期: 1976年

1976年に起きた主な出来事

  • 大橋巨泉司会の「クイズダービー」放送開始
  • アップルコンピュータ(現:アップル)設立
  • ピンク・レディーのデビューシングル「ペッパー警部」発売

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