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Dig up the underground「プロダクト一機一会」by 松崎順一

デジタルカメラ黎明期に登場した高価なデジタルガジェット「Apple QuickTake 100 Digital Camera for Macintosh」

真夏のような暑さが続いたり、雷雨があったりと不安定な気候が続いているが、先日、知り合いの中国のオーディオメーカーの方が来日し、数日間アテンドした。その方は日本の古い家電に興味を持っていて、滞在中都内や埼玉のリサイクル系のショップ数十軒に案内した。まる2日間回って、本人が興味のあった製品を可能な限り購入し満足で帰国した。その中で私が発掘したのが、今回紹介するアップル(当時はアップルコンピュータ)が1990年代に発売したデジタルカメラ「QuickTake 100」だ。

アップル好きとしてはほっておけず思わず入手した。入手したときは本体と専用ケースとストラップのみ付属していた。QuickTake 100が登場した1994年といえばアップルが初めてPower Macintoshを登場させた年で、当時のアップルPCの売り場の盛り上がった風景も覚えている。当時の販売価格は11万円台と大変高価だった。またQuickTake 100の細かいスペックはすでにWeb等でアップルのエバンジェリストの方々が書かれているので、私からはいちコンシューマとしてデザイン目線で見てみたいと思う。

それでは実際の製品を見てみよう。カラーは当時のアップル製品のアクセサリー等に使用されていたグレーで、今見るとシックな感じがする。

そしてデザインは角がなく、ラウンドフォルムで、当時アップルから販売されていたPDA「Newton MessagePad」に通じるところがある。

また本体には電源スイッチがなく、レンズのカバーをスライドさせると自動的に電源が入る仕組みになっている。

そして製品全体の形状はデジタルカメラというよりは双眼鏡に近いデザインだ。黎明期のデジカメとあってレンズにはズームがなく、大きく撮りたいときはカメラを近づけないといけない。ただ、フラッシュは内蔵している。

また、肝心の画像データは、本体に内蔵した1MBのメモリーに640×480ピクセルの写真なら8枚を保存可能だった。そしてパソコンへの取り込みは、当時主流だったRS-232Cシリアルポートから転送した。シリアルポートは本体の側面に存在する。

シリアルポートの横に外部電源端子もあるが、基本的には単三乾電池3本で駆動する。電池ボックスはシリアルポートの反対側の下部に配置されている。

そしてビューファンダーの横に小さな液晶の窓があるが、モニターではなく、動作モードなどのアイコンが表示されるシンプルなものだ。

そして背面にはカメラと同様にアクセサリーを使用するときに使うネジ穴もある。三脚を付けたQuickTake 100は意外とかっこ良いかも知れない。そんなアップルのデジカメ戦略は数年と短命で終わってしまったが、歴史を語る上では大事な製品だったと思っている。

「Apple QuickTake 100 Digital Camera for Macintosh」

発売時期: 1994年

1994年に起きた主な出来事

  • バラエティ番組「開運!なんでも鑑定団」(テレビ東京系)放送開始
  • 巨人の槙原寛己投手がプロ野球史上15人目の完全試合を達成
  • 関西国際空港開港

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