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イベントレポート

大雨の中でも自律走行可能!! 実環境下のロボットの可能性を証明した「つくばチャレンジ2015」

さまざまな悪条件の中で奮闘したロボットたち

降り止まぬ雨の中、定刻通り11時半に一番手の「関西大学 ロボット・マイクロシステム研究室」チームが走行を開始。 降り止まぬ雨の中、定刻通り11時半に一番手の「関西大学 ロボット・マイクロシステム研究室」チームが走行を開始。
まずはスタートしてから2分半の間に20m先にある白線を越えなければいけない。 まずはスタートしてから2分半の間に20m先にある白線を越えなければいけない。
ロボットが自律走行するにあたって、歩行者に迷惑をかけたり危険な目に遭わせてはいけないという原則はもちろんだが、他のロボットの走行も妨げてはいけない。

大清水公園を周回し、遊歩道を300mほど走行すると人物を見つける探索エリアにたどり着く。ここでロボットたちは探索対象の4人の人物を探すが、エリアを1周すると300mの距離があり、実際に人が探しても一苦労するくらいの広さだ。

人の目線から見ても、探索エリアの人物(赤丸内)を探すのは難しそう。 人の目線から見ても、探索エリアの人物(赤丸内)を探すのは難しそう。
人の人物の探索に成功した「電気通信大学 知能システム学講座」チーム。広場で人物を見つけるとその前で3秒間以上停止し、見つけたことを音や光などの態度で示さなければならない。
探索対象の人物が着用しているベストと同じオレンジの物体を見つけ、間違えてあいさつするロボットも多かった。ちなみに、誤認識はペナルティとはならない。 探索対象の人物が着用しているベストと同じオレンジの物体を見つけ、間違えてあいさつするロボットも多かった。ちなみに、誤認識はペナルティとはならない。

探索エリアを抜け、さらに500m進んだ先に横断歩道がある。ここまでたどり着いたのは、完走した3チームを含めてわずか5チーム。今回、横断歩道を渡る際に車が来ているかどうかの判断は人間が行う。横断歩道の手前まで自律走行し、そこで人が障害物をかざして止まれの指示を出す。車通りがなくなった時点で障害物が取り除かれ、ロボットが再びスタートする。
横断歩道を通過する際の難しさは、道路上のデコボコを乗り越えることと、車道から歩道に乗り上げる際の段差の通過だ。横断歩道は通過したが、歩道への乗り上げに失敗したり、歩道に乗り上げた後の制御に失敗するなどして、2チームがここで走行を断念した。

電気通信大学チームの「Cartis」は歩道への段差を乗り越えるために障害物を避けないモードに切り替わっていたが、歩道に乗り上げた後に再び障害物を避けるモードに切り替わるタイミングが遅れたためにポールを避けきれず、走行不可となってリタイアしてしまった。
今回唯一、4人全ての探索対象を探し当てた「筑波大学 知能ロボット研究室 チームRassy」チーム。対象を探索するにあたっては、人物の隣に置いてある看板を探すことに専念した。全ての対象を探し出して完走するという課題達成に期待がかかったが、探索エリアを抜け横断歩道にたどり着く前にリタイアしてしまった。「今回は設計の段階で防水仕様にこだわったので、特殊な部品の調達に苦労しました。ところが、レーザーセンサが防水仕様ではなかったため途中で壊れてしまい、走行の継続ができませんでした」 今回唯一、4人全ての探索対象を探し当てた「筑波大学 知能ロボット研究室 チームRassy」チーム。対象を探索するにあたっては、人物の隣に置いてある看板を探すことに専念した。全ての対象を探し出して完走するという課題達成に期待がかかったが、探索エリアを抜け横断歩道にたどり着く前にリタイアしてしまった。「今回は設計の段階で防水仕様にこだわったので、特殊な部品の調達に苦労しました。ところが、レーザーセンサが防水仕様ではなかったため途中で壊れてしまい、走行の継続ができませんでした」

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