今週行ってみたいイベント
気付かなかった身体の動きをテクノロジーで体感——「アスリート展」(六本木)
元アスリートの為末大さん、デザインエンジニアの緒方壽人さん、研究者/映像作家の菅俊一さんがディレクターを務める「アスリート展」が2017年2月17日から6月4日まで東京ミッドタウン内の「21_21 DESIGN SIGHT」で開催されている。 会場では体感型の展示を通して、身体や心理をコントロールする知覚、戦術における情報解析の最先端技術、身体拡張を支えるスポーツギアなど、アスリートをかたちづくるさまざまな側面をデザインの視点から読み解いていく。
自身の中にあるセンサに気付く展示
アスリート展では体験型の作品を多く展示している。
自分の体の動きとアスリートの体の動きの違いや、自分の感覚と身体の動きの関係性など、さまざまなセンサを使って紹介している。また最新のテクノロジーだけで構成するのではなくアナログ要素とデジタル要素をうまく組み合わせて観覧者が楽しく体験し理解を深められるように表現しており、デザイン施設ならではの構成となっている。
本展示ではセンサなどを使った体験型の展示だけでなく、アスリートの挑戦を支える道具にもフォーカスしたブースもあるので、ハードウェアに関わるデザイナー、エンジニアには是非トップレベルの道具たちをじかに見てほしい。世界的な大会で使用される道具を間近でこんなに多く見られる機会はそうないだろう。
身体と道具の境目がなくなりつつある
「アスリート展」の開催について為末さんは「アスリートと聞くと、体育会系で閉ざされたイメージが強いですが、今や身体と外部の道具やモーションセンサなどのテクノロジーが一体化してきて境目がグラデーションのようになってきていると思うんです。この展示を見てもらいハードウェア、ソフトウェアに関わる人たちにもどんどんスポーツ業界に入ってきてほしいです」とコメントしている。
アスリート展
会期:2017年2月17日(金)〜6月4日(日)10:00~19:00
※入場は18:30まで
会場:21_21 DESIGN SIGHT 東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン
入場料:一般1100円 大学生800円 高校生500円 中学生以下無料
オフィシャルサイト:http://www.2121designsight.jp/program/athlete/