新しいものづくりがわかるメディア

RSS


今週行ってみたいイベント

東京藝大が発信する情報メディアアート——「NOWHERE—ニューメディアの場所をめぐって」(上野)

情報メディアやファブリケーションなど技術や環境が発展していく中、芸術はどこに向かうのか、これはアートが変貌していくチャンスなのかなど、不定形に広がるメディアとアートを考える「NOWHERE—ニューメディアの場所をめぐって」展が、2017年12月24日まで東京藝術大学美術館陳列館で開催されている。

芸術の新たな一歩

日々目まぐるしく変化している社会状況の中、新しい方向性、アイデア、構図、意志、創造などアートを通して発信する本展示では、大学内外から研究者やアーティストを呼び、20点の作品を見ることが出来る。

展示はさまざまな表現方法でメディアアートの在り方を示してくれている。 展示はさまざまな表現方法でメディアアートの在り方を示してくれている。
加藤大直 SROUND: 3Dメガネを使わずに、3Dデータが投影されたスクリーンの周りを普段立体物を見るように人が動いて立体視する。人間の動きに合わせスクリーンと3D データが連動して動き立体物を見ているような感覚になる作品。 加藤大直 SROUND: 3Dメガネを使わずに、3Dデータが投影されたスクリーンの周りを普段立体物を見るように人が動いて立体視する。人間の動きに合わせスクリーンと3D データが連動して動き立体物を見ているような感覚になる作品。
SROUNDは上にあるカメラで赤い帽子(赤い色)を検出し、人間とSROUNDの位置関係からスクリーンの向きや3Dデータを表示させる角度、大きさを決めている。 SROUNDは上にあるカメラで赤い帽子(赤い色)を検出し、人間とSROUNDの位置関係からスクリーンの向きや3Dデータを表示させる角度、大きさを決めている。
藤木 淳/田部井勝彦 ゲームキョウカイ:左から古い順に歴代のポータブルゲーム機やテレビゲーム機のコントローラーが並んでおり、左のゲームをクリアすると右のゲームに続いていくという、タイムスリップを繰り返しているような気分になる作品だ。ゲーム内容はその時代の代表作のように見えるが全て作者が作ったものなのも面白い。 藤木 淳/田部井勝彦 ゲームキョウカイ:左から古い順に歴代のポータブルゲーム機やテレビゲーム機のコントローラーが並んでおり、左のゲームをクリアすると右のゲームに続いていくという、タイムスリップを繰り返しているような気分になる作品だ。ゲーム内容はその時代の代表作のように見えるが全て作者が作ったものなのも面白い。
藤木淳 inside outside:半球上の画面にゲームフィールドが投影され3次元でゲームができる。 藤木淳 inside outside:半球上の画面にゲームフィールドが投影され3次元でゲームができる。
田所淳 Disenchantment Space:タイトルは「魔法を解く」という意味。テクノロジーを用いた表現は、手法の説明がなければ魔法のように見えることがある。この作品では、表現に関わるコードを全て表示することで、メディアアートを魔法から開放する試みをしている。 田所淳 Disenchantment Space:タイトルは「魔法を解く」という意味。テクノロジーを用いた表現は、手法の説明がなければ魔法のように見えることがある。この作品では、表現に関わるコードを全て表示することで、メディアアートを魔法から開放する試みをしている。
Disenchantment Spaceのコントロールパネル。円を動かす事で音や映像をコントロールする。 Disenchantment Spaceのコントロールパネル。円を動かす事で音や映像をコントロールする。
Kim Jinwoong いくつかのボール:自走するボールを卓上に放つと、センサーがそれを検知してボールそれぞれの動きに合わせて流れる音楽のリズムが変わる。 Kim Jinwoong いくつかのボール:自走するボールを卓上に放つと、センサーがそれを検知してボールそれぞれの動きに合わせて流れる音楽のリズムが変わる。
岡ともみ シナプスのついたふたつめの嘘:公衆電話というメディアの特異性を使ったシリーズ作品。受話器を取ると公衆電話のある風景が画面上に映し出され、その場所のさまざまな音が聞こえてくる。 岡ともみ シナプスのついたふたつめの嘘:公衆電話というメディアの特異性を使ったシリーズ作品。受話器を取ると公衆電話のある風景が画面上に映し出され、その場所のさまざまな音が聞こえてくる。

 

本展は東京藝大視点のメディアートということで、ただテクノロジーを使った作品というわけではなくコンセプチュアルなものや、詩的な表現をデジタルに落とし込んで表現している作品が多いように感じた。 また新しい表現ジャンルということもあり、大学内外、学部を超えて表現を模索している様子は、まさに新たな一歩を踏み出しているように感じられる展示だ。

肥後沙結美:Echinodermata 肥後沙結美:Echinodermata
大谷智子 A phenomenal representation of street atmosphere. 大谷智子 A phenomenal representation of street atmosphere.

 

NOWHERE—ニューメディアの場所をめぐって
会期:2017年12月16日(土)~12月24日(日)
開館時間:10:00~18:00
会場:東京藝術大学大学美術館 陳列館(東京都台東区上野公園12-8)
入場料:無料
オフィシャルサイト:
https://amc-exhibition.geidai.ac.jp/
主催:東京藝術大学芸術情報センター

今人気の記事はこちら

  1. 伝説の名機を小型化して技術情報公開を目指すオープンソースシンセサイザー「Profree-4」
  2. 一畳半からの製造販売——フィラメント職人Nature3Dの生存戦略
  3. イグアス、「3Dプリンター向け 仕上げ加工ツール」のオンライン販売開始
  4. ラズパイとの違いは? 初心者向けArduinoの使い方とオススメキット
  5. キースイッチを完全自作——3Dプリンターで作るメカニカルキースイッチ「Void Switch」
  6. SHINING 3D、青色レーザーハンディー3Dスキャナー「FreeScan UE Pro」を発表
  7. 6時間以上、最長900km飛行可能な油圧駆動式の重量物運搬ドローン「Flowcopter」
  8. 第1回 ラズパイってなんですか
  9. 第4回 ラズパイを使う準備って何をしたらいいですか
  10. ガラスやアクリルのような透明感を表現——3Dプリンター用クリアインク「MH-110PCL」

ニュース

編集部のおすすめ

連載・シリーズ

注目のキーワード

もっと見る