今週行ってみたいイベント
【PR】未知なる領域におけるデザインとは——「慶應義塾大学SFC 学生有志合同展示2018 [X-port] 」(横浜)
慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(通称SFC)の学生有志による合同展示「X-Port」が2018年3月24日(土)、25日(日)にYCCヨコハマ創造都市センターにて行われる。
本展示では確固たる名称のない、未知なる領域(=X)のデザインを学ぶ学生が、日頃の研究成果物を展示する。
展示は学部3年から修士2年までの20名のプロジェクトによって構成される。本記事ではその中から3作品を紹介する。
1. 川崎和也 Biological Tailor-Made
川崎和也(修士2年)による、バイオテクノロジーを用いた新しいファッション表現に関するプロジェクト。
デザイナーがDIYで生物実験を行う「バイオハッキング」に着目し、バクテリアセルロースを培養。培養したセルロースを3Dスキャナーやデジタルミリングマシンなどのデジタルファブリケーション機材を活用して型を作成、加工し、テイラードスーツを制作している。
バイオロジカルテイラーメイドは、バイオテクノロジーとデザインの融合を前提とした21世紀型のファッションデザイナー像を、新しいオーダーメイド型サービスの一形態として提案したプロジェクトになっている。
2. 和田夏実 Signed
和田夏実(修士2年)による、手話表現に関する映像インスタレーション作品。
身振りから発達してきた言語である手話は、一人ひとりの仕草や生活の動きからうまれてきた表現が多く、その人が暮らしてきた環境や文化が見えてくるという。たとえば「眠る」という言葉は1つでも、それを聞いた時に私たちが思い浮かべる眠り方、イメージは一人ひとり違ってくるだろう。このプロジェクトではそういった一人ひとりの身体表現を集めて言語がどうやって生まれてきたのかを探っていく。
3. 小林颯 《チューニング》
小林颯(学部4年)によるプロジェクト。
現代社会における豊かさをテーマに作られたアニメーション作品「Betweener」、2018年1月に実施された個展「チューニング」の様子、論文「インターネット前提社会における豊かさとその表現とその議論」の三作品を見ることができる。
本記事で紹介したプロジェクトの他にも、幅広い研究領域における様々な成果物が展示される予定だ。
また、慶應義塾大学環境情報学部教授の田中浩也氏、Qosmo代表取締役の徳井直生氏をはじめとしたゲストスピーカーによるトークイベントも会期中2回予定されている。
未踏領域におけるデザインの実践の一つ一つが見る者を驚かせ、楽しませてくれることだろう。
開催は3月24日、25日。公式サイトで詳細をぜひチェックしてほしい。
慶應義塾大学SFC 学生有志合同展示2018 [X-port]
日程:2018年3月24日、25日
時間:11:00〜18:00(2日目19:00まで)
会場:YCC ヨコハマ創造都市センター 3階イベントスペース
〒231-8315 横浜市中町6-50-1
入場料:無料
公式サイト:
http://xport.design/
主催:X-port実行委員会