今週行ってみたいイベント
映像からプロダクトまで挑戦し続ける——「WOW Visual Design Studio —WOWが動かす世界—」(南青山)
CM映像から日本刀のデザインまでさまざまなジャンルのクリエイティブが注目を集めるWOWが創立20周年を迎え、今までの活動を振り返る回顧展「WOW Visual Design Studio —WOWが動かす世界—」を2018年4月15日まで東京・南青山のスパイラルガーデンで開催されている。CG映像から、製品デザインまで幅広いプロジェクトを体験できる展示となっている。
ビジュアルデザインをコンセプトに拡張した20年
WOWは1997年に設立、CG映像の制作から始め、UI/UXデザイン、空間インスタレーション、プロダクトや建築に至るまで、活動のフィールドを拡大してきた。すべての作品は「ビジュアルデザイン」——「視覚的なモノ・コト(=ビジュアル)はすべてデザインの対象である」というコンセプトでつながっている。回顧展は、HISTORY、WIND FORW、PRODUCTS、WOWLAB、BAKERU/RENDERの4つで展示を構成しており、多彩なWOWの作品を見ることができる。
映像制作会社として始まり、さまざまなジャンルに活動の幅を広げて行けたのは、固定概念にとらわれない姿勢があってこそだと作品を通じて感じた。例えば製品開発は、社内にプロダクトデザイナーがいるわけではないが、映像を作るためのCGクリエーターにデザインをしてもらったり、製作してくれる技術者にどんなものを作りたいか説明する際には図面ではなく得意分野の映像で見せたりと、ユニークなアプローチがあったそうだ。新しいものを生み出すにはどんなアプローチでもやってみることが大事なのだと感じさせてくれる。20年間進化し続けたWOWの作品をぜひ会場で体験してほしい。
WOW Visual Design Studio —WOWが動かす世界—
会期:2018年4月6日(金)~4月15日(日)11:00~20:00
会場:スパイラルガーデン(東京都港区南青山5-6-23)
入場料:無料(3Fスパイラルホールのみ有料:一般:800円、小中高生:500円、未就学児:無料、ペア割引:1000円)
休館日:会期中無休
オフィシャルサイト:
http://www.w0w.co.jp/atw/?lang=jp
主催:ワコールアートセンター