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必要な新素材ってなんだ? 新素材の未来の可能性——「デザイン・クエスチョンズ展3」(末広町)

KYOTO Design Labが国際的なデザイナーを招待し、さまざまなテーマで作品を制作するプログラムの成果を紹介した展示「デザイン・クエスチョンズ展3」が、2018年6月24日まで京都工芸繊維大学KYOTO Design Lab東京ギャラリーで開催されている。

世の中の問題から新素材を生み出し、新たな展開に発展させる取り組み

fabcrossで2回目の紹介となる、京都工芸繊維大学が設立したKYOTO Design Labの企画展。毎年国内外のデザイナーを招待してさまざまなプロジェクトを行っており、本展ではプロダクトデザイナーのナターシャ・ペルコヴィチと、インタラクションデザイナーのヘンリック・ニーラチュカーの2人のプロジェクトを紹介している。今回fabcrossではナターシャ・ペルコヴィチが行った、パームファイバーから生み出した新素材の可能性についてのプロジェクトの展示にフォーカスして紹介する。

プロジェクトで使用された、工業用パーム油の製造工程で排出される繊維廃棄物(パームファイバー) プロジェクトで使用された、工業用パーム油の製造工程で排出される繊維廃棄物(パームファイバー)

本展示で紹介されているナターシャ・ペルコヴィチのプロジェクトは、工業用パーム油の製造工程で排出される繊維廃棄物(パームファイバー)をデザイン素材へ転換し、製品への応用と生産方法を研究したものだ。パームファイバーをマイクロパウダー状にしてPLAに混ぜた3Dプリンター用のフィラメントや射出成型用のペレットを生成し製品へとつなげた。

パームファイバーとPLAを配合した素材のサンプル。 パームファイバーとPLAを配合した素材のサンプル。
パームファイバーとPLAの配合素材で射出成形したマテリアルサンプル。 パームファイバーとPLAの配合素材で射出成形したマテリアルサンプル。
3Dプリントした実寸台の椅子プロトタイプ:大量生産に利用される石油由来のポリマーの代替案として新素材を提示するために、公共空間での使用を想定したスタッキングチェアをデザインした。 3Dプリントした実寸台の椅子プロトタイプ:大量生産に利用される石油由来のポリマーの代替案として新素材を提示するために、公共空間での使用を想定したスタッキングチェアをデザインした。
新素材を使って3Dプリンターで制作された椅子のサンプル。 新素材を使って3Dプリンターで制作された椅子のサンプル。
新素材で制作された椅子:本店では3Dプリンターで制作されたが、大量生産される場合には射出成形の利用を想定してデザインされている。 新素材で制作された椅子:本店では3Dプリンターで制作されたが、大量生産される場合には射出成形の利用を想定してデザインされている。

本展で展示された新素材は単に廃棄物を使っただけの新素材ではない。パームファイバーとPLAの配合によってPLAを強化でき、コンポストで生分解とリサイクルが可能になるなどポテンシャルの高い素材へと仕上がっている。新素材ができるまでの過程とそれを使った製品を同時に見られる珍しい機会なのでぜひ会場へ足を運んでみてほしい。

デザイン・クエスチョンズ展3
会期:2018年5月9日(水)~6月24日(日)
休館日:月曜日、火曜日
開館時間:12:00~19:00
会場:京都工芸繊維大学KYOTO Design Lab東京ギャラリー(東京都千代田区外神田6-11-14 3331アーツ千代田203号室)
入場料:無料
オフィシャルサイト:
http://www.d-lab.kit.ac.jp/events/2018/design-questions-3/
主催:京都工芸繊維大学KYOTO Design Lab

 

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