今週行ってみたいイベント
現代アートでmakitaも大活躍! トム・サックスの世界が都内4カ所に——「Smutshow」(六本木)
「手作り(ハンドメイド)の既製品(レディメイド)」とも評されるユーモアのある作品を制作する、ニューヨークを拠点に活動している世界的現代アーティストのトム・サックス。現在彼の展示が都内4カ所で同時開催されており、fabcrossではその中から小山登美夫ギャラリーの展示を紹介する。
遊び心のあるプロトタイピング、イノベーションの鍵
ニューヨーク近代美術館、メトロポリタン美術館、ポンピドゥー・センターなど、世界の数多くの美術館に作品が永久収蔵されている世界的に評価の高い現代アーティストのトム・サックス。都内4カ所をクロスオーバーする日本初の大規模な展覧会が現在開催されている。小山登美夫ギャラリーでは、同時開催中である東京オペラシティ アートギャラリーの「トム・サックス ティーセレモニー」との連動企画展となっており、茶の湯をトム・サックスが深くリサーチし彼なりの解釈で作品化した、メカニカルでどこか面白い茶道具などが多く展示されている。きっとfabcross読者の興味をかき立てられる作品に出会えるはずだ。
作品を見ていくと、日頃われわれが“固定概念”にどれだけ縛られているか気づく瞬間があるかもしれない。作品を見た人の中には“外国人ならではの発想だね”っと思う人もいるかもしれないが、もう一歩踏み込んで作品と対峙(たいじ)してみてほしい。この発想は単に外国人だからできたのではなく“これはやってはいけない”とう固定概念がないことがこのアウトプットにつながっていて、そこが重要なんだと感じられるはずだ。いま世の中にないサービスや製品を生み出す立場にいる人達も、プロジェクトが進むと気づかぬうちに既存の事物にとらわれてしまっていることはよくあることだ。特に専門性が強まり型が出来上がるとなかなかそこから出ることが難しくなる。だがそれを破ったその先にこそイノベーションがあることをトム・サックスが教えてくれるはずだ。
All images: ©Tom Sachs
トム・サックス「Smutshow」展
会期:2019年4月20日(土)〜5月25日(土)11:00~19:00(5月25日(土)のみ、22時まで営業)
会場:小山登美夫ギャラリー(東京都港区六本木6-5-24 complex665 2F)
入場料:無料
休館日:日曜、月曜、祝日 ※4月30日~5月2日は営業
オフィシャルサイト:
http://tomiokoyamagallery.com/exhibitions/tomsachs2019/
主催:小山登美夫ギャラリー
【同時開催】
トム・サックス ティーセレモニー
東京オペラシティ アートギャラリー
2019年4月20 日(土)〜6月23 日(日)
https://www.operacity.jp/ag/
http://www.operacity.jp/ag/exh220/
トム・サックス「Indoctrination Center」
KOMAGOME 1-14 cas
2019年4 月20 日(土)〜5月14 日(火) 12:00~19:00
https://www.tokyo-studio.co.jp/cas
トム・サックス ポップアップストア
ビームス 原宿
2019年4月19 日(土)〜 5月6日(月)11:00~20:00
https://www.beams.co.jp/news/1443/