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当たり前に存在するパッケージ。その可能性はどこまで広がるか——「なんか、ちがう。パッケージデザインのやくわり展」(五反田)

商品のパッケージについて、なぜこんな色なんだろう? なぜこんな形をしているのだろう? と考えたことはあるだろうか。普段当たり前のように使っているパッケージの成り立ちや工夫、さらにはパッケージのセオリーから抜け出して可能性を探る展示「なんか、ちがう。パッケージデザインのやくわり展」が2020年2月21日まで、東京・五反田の容器文化ミュージアムで行われている。

思いがけない組み合わせが新たな世界を開く

会場ではパッケージをいろいろな視点から捉え、パッケージが与える印象やその効果を、展示を通じて検証している。 会場ではパッケージをいろいろな視点から捉え、パッケージが与える印象やその効果を、展示を通じて検証している。

本展示は人の記憶にあるパッケージの“セオリー”に焦点を当て、意外性のある実験的パッケージを制作して、それらが人に与える印象や、その可能性を浮かび上がらせている。「グラフィックとかたち」「かたちのちがい」「パケージの約束」をテーマに、セオリーに反する組み合わせでパッケージをデザインし、思いがけない発想を具現化した展示品から、「なんか、ちがう」違和感と、「なんか、ちがう」魅力的なアイデアを見ることができる。

グラフィックとかたち:お茶を入れる容器のセオリーとは何か? グラフィックはそのままにさまざまな容器をお茶容器に見立てた時、どの容器だとお茶の容器と判断できるのか。 グラフィックとかたち:お茶を入れる容器のセオリーとは何か? グラフィックはそのままにさまざまな容器をお茶容器に見立てた時、どの容器だとお茶の容器と判断できるのか。
これはお茶の容器か、そうでないか? これはお茶の容器か、そうでないか?
パッケージは語る——デザインのやくわり:パッケージの要素を分解して、分かりやすくデザインの役割を解説している。 パッケージは語る——デザインのやくわり:パッケージの要素を分解して、分かりやすくデザインの役割を解説している。
かたちのちがい:容器の形が変わると、中身の形状も変わる商品もある。豆腐の容器を例にしてそれらが与える印象について考察している。 かたちのちがい:容器の形が変わると、中身の形状も変わる商品もある。豆腐の容器を例にしてそれらが与える印象について考察している。
パッケージの約束: パッケージにもルールがあり、展示されているパッケージには何かしらのエラーがある。パッケージ手前の札をひっくり返すと答えが分かるので会場で確認してほしい。 パッケージの約束: パッケージにもルールがあり、展示されているパッケージには何かしらのエラーがある。パッケージ手前の札をひっくり返すと答えが分かるので会場で確認してほしい。

展示を見ていると、確かになぜこのパッケージはこの形をしているのだろうと考えてしまう。身の回りにあるパッケージは、先人たちが工夫に工夫を重ねベストな状態になっているものがあるかもしれないし、もしかするとさらなる進化を遂げることができるものもあるかもしれない。なんだか日常の見方が変わってくる刺激的な展示だ。固定概念にとらわれない発想を生み出す手法もこの展示の中には隠れていると思うので、ぜひ会場に足を運んで刺激を受けてほしい。

「なんか、ちがう。パッケージデザインのやくわり展」
会期:2019年12月23日(月)~2020年2月21日(金) 9:00~19:00
会場:容器文化ミュージアム(東京都品川区東五反田2-18-1 大崎フォレストビルディング1F)
入場料:無料
休館日:土曜、日曜、祝日
オフィシャルサイト:https://package-museum.jp/topics/
主催:容器文化ミュージアム

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