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Fabbleの使い方

生の雰囲気を伝えるためにFabbleを使う——オープンソースハードウェアを使った授業での取り組み

東京テクニカルカレッジでのトライアル授業の実施

Fabbleで作成したオープンソース教材を用いて、専門学校東京テクニカルカレッジでトライアル授業を2015年11月6日から12月11日まで行わせていただきました。東京テクニカルカレッジではRJP(リアルジョブプロジェクト)という取り組みが行われ、学生が実践的な仕事を通してさまざまなことを学ぶことができ、同校のエントランスにはこのプロジェクトを通して学生が設計したカフェがあります。CHIRIMEN授業もこのRJPの一環として実施させていただき、CHIRIMENを使ってこのカフェで活用するものを作るという目標を掲げています。実際にどのような場所で使われるかを想像しながら授業に臨めることで、学生さん達のモチベーションも高いと感じました。

学生設計のカフェ 学生設計のカフェ

メンテナンスも簡単なFabble

授業では、Fabbleのオープンソース教材をもとに、LEDやボタンの操作、センサー、モーターの制御といった基礎的な技術の習得から始め、後半は自主制作期間としました。実際に授業を行ってみると、開発環境の整備でつまずく学生や、電子部品の接続方法を間違えたことによる部品の故障など、当初想定していなかった問題も発生しました。そういった想定外の問題や、発生した問題への対処方法などは、Fabbleのコメントやアノテーション追加機能を用いて、該当箇所に追記しました。Fabbleのコメントはプロジェクトの作成者以外でも自由に記入することができるので、誰でも簡単に教材のメンテナンスができます。

教材へのコメント追加 教材へのコメント追加

Fabbleによる授業中の学習活動の共有

学生自身の学習活動の記録にもFabbleを活用しました。まず、オープンソース教材から学生が授業中に作業する部分を抜粋した参照用資料を用意し、3、4人の学生グループごとにそれらをForkして自グループ用のプロジェクトを用意するようにしました。Fabbleに備わっている制作メモや試行錯誤の過程を蓄積するためのMemos機能を利用して、授業中に学んだことや確認したことを記録するようにしました。

学生の学習記録 学生の学習記録

学習を進めながら学んだことを、誰でも閲覧可能な情報として編集、記録してくことは、オープンソースの開発においても重要なドキュメンテーション能力を向上させるのに役立ちます。また、同じテーマに取り組んでいる他のグループが試行錯誤した内容を見ることができるので、グループ間の交流も盛んになりました。さらに、先生が学生の進捗状況を把握できるようになるので、課題にぶつかっているグループのサポートを行うことができます。

画像は実際に学生が作成した作品です。気温上昇に連動して動くうちわや2つの距離センサを利用した転倒検知センサなど、全11グループが複数の電子部品を組み合わせた開発に挑戦し、作品発表時には9グループがデモを動作させることができました。

学生作成の転倒検知センサ 学生作成の転倒検知センサ

利用事例の共有が簡単なFabble

オープンソース教材を活用した授業の実施例を増やしていくためには、できるだけ生の雰囲気が分かる利用事例を共有する必要があると考えられます。Fabbleには、Usagesという、プロジェクトの使い方を簡単に投稿できる機能があるので、この機能を使用して、授業全体の様子を写真付きで投稿するようにしました。これにより、授業の採用を検討する教員にとっても、授業を実施した際の学生たちの反応や実際の雰囲気を事前につかみやすくなると思われます。

授業の利用事例の投稿 授業の利用事例の投稿

まとめ

今回紹介したように、Fabbleを用いることで、(1)教材の参照/利用、(2)メンテナンス、(3)利用事例の共有が簡単にできるオープンソース教材が作ることができます。CHIRIMENとFabbleによるオープンソース教材を用いることで、満足度の高い授業を実施できました。東京テクニカルカレッジでのCHIRIMEN授業は今年も実施する予定です。次はよりWebとの接続を重視した取り組みを行いたいと思っています。

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