fabなび
ASSENBLAGE(東京 秋葉原)
日本全国のファブ施設を紹介する「fabなび」。今回は東京都秋葉原にある「ASSEMBLAGE(アセンブラージュ)」。総武線高架下にあった「秋葉原ラジオストアー」内のものづくりスペースだ。
2014年9月にオープンしたこの施設。2013年11月に営業を終了した秋葉原ラジオストアーの場所を秋葉原駅前商店街振興組合が借り上げ、その一角をものづくりスペースとしている。
「秋葉原ラジオストアーは、秋葉原電気街発祥の地。もう一度秋葉原を電気の街として盛り上げたいということで発足したスペースです」(ASSEMBLAGEスタッフ槇野汐莉さん)
スタッフの槙野さんは、秋葉原の街を紹介するために旅行会社を運営する。はんだ付けツアーなどを行う傍ら、このスペースの運営にも携わっている。
基本的に、ASSEMLAGEはものづくりスペースの提供がメイン。置いてあるツールもはんだごてなどの基本的なハンドツールのみ。あとは簡単なプログラムが組める「こどもパソコン IchigoJam(イチゴジャム)」などの販売も行っている。Raspberry Piは簡単にインターネットにつなげられるため、子どもには少々危険が伴うという判断から、IchigoJamを取り扱っているそうだ。
「ツールなどをあまり置いていないのは、秋葉原のお店で買ってほしいという気持ちがあるからです。必要な部品やツールがあれば、ご自分で買ってきていただく。いろいろなお店で買っていただくことで、秋葉原の街が元気になってくれれば。あそこのお店が一番安いよとか、アドバイスはできます(笑)」(槙野さん)
店内には、昔の秋葉原の風景を写した写真が飾られていたり、利用者が持ち込んだ電子工作系の雑誌などが置いてある。ものづくりスペースでありながら、ディープな秋葉原の案内所のような雰囲気も持っている。
スペースのレンタルのほか、ミントタブレットのケースを使った真空管アンプの製作や、IchigoJamの組み立て講座、UVレジンを使ったアクセサリ作りなど、定期的にイベントも開催しているという。休日は親子連れが多いそうだが、平日は外国人が訪れることが増えている。ツアーに組み込まれていることもあるそうだが、個人でふらりと訪れる外国人も多いという。
ゆくゆくは、この場所で世代間交流ができたらという思いがある。
「休日は小学生が多いので、上の世代の方との交流も生まれるのですが、平日はなかなかないですね。将来的には、おじいちゃんおばあちゃんのプログラム教室などができればいいですね。そこで何かを作って、お孫さんなどにおじいちゃんかっこいいねって言ってもらえればいいかなと思っています」(槙野さん)
槙野さんは、小学校のときから秋葉原へ通っていた、生粋のアキバっ子。電気電子系の高等専門学校を卒業後、メイド服を着て秋葉原案内を街頭でするなど、秋葉原という街を盛り上げようと活動してきた。
その精神は、このASSENBLAGEにも受け継がれている。電気街秋葉原のことをもっと知りたい、感じたいという方は、ASSEMBLAGEに立ち寄ってみてはいかがだろうか。古き良き秋葉原を知ることができるだろう。
概要
所在地 |
東京都千代田区外神田1-14-2 |
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営業時間 | 10:00~18:00 不定休 |
ウェブサイト | http://assemblage.tokyo/ |
料金 |
一般 部品市場で買い物をした方は最初の30分無料 |
備考 |
付き添いの方は100円/時間。 |