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fabなび

at.Fab(東京都品川区)

日本全国のファブ施設を紹介する「fabなび」。今回は東京都品川区の「at.Fab」。東急大井町線/都営地下鉄浅草線中延駅から徒歩1分の場所にあるファブ施設だ。

「at.Fab」を運営するのは、ハマナカデザインスタジオの濱中直樹さん。専門である建築設計からインタラクティブなインスタレーションの制作など、デジタルなクリエーションを生かした幅広い活動を行っている。Makerムーブメントにも早い段階から関心を持ち、2011年には家具や文房具の加工データを自身のWebサイトで公開していた。

公開している作品の一例。日本におけるオープンソースカルチャーの事例として書籍「オープンデザイン」にも取り上げられた。 公開している作品の一例。日本におけるオープンソースカルチャーの事例として書籍「オープンデザイン」にも取り上げられた。

その後、2013年に横浜で開かれた第9回世界ファブラボ会議をきっかけにファブラボを利用するようになるが、時間の制約があったことから自身で腰を据えて使えるスペースを作ろうと思い立つ。そしてオフィス兼工房として2014年11月に開設した「at.Fab」のコンセプトは、「たのしい くらしを つくる」。その言葉を実践するように、施設の中には濱中さん自身が作ったものがあふれており、壁や天井のしっくいも自前で完成させたという。

CNCで切り出し、手で仕上げるスタッキングチェア。アイデア次第で個性が広がる。 CNCで切り出し、手で仕上げるスタッキングチェア。アイデア次第で個性が広がる。

また、駅から近く通りにも面したこの場所を選んだのは、「町に開かれたファブ施設」というビジョンを実現するためだ。

濱中さん自身や知人による利用のほかに、近所の小学生や保護者などとの交流がきっかけとなり、プログラミングやロボットを題材にした活動が増えてきた。同じ関心を持つメンバーと共にものづくりとプログラミングを学ぶための団体「モノプロ for Shinagawa」も立ち上げ、今では近所の子どもから「ロボハマさん!」と呼ばれることもあるという。

ファブボット「かんなちゃん」を作るワークショップは人気コンテンツのひとつ。 ファブボット「かんなちゃん」を作るワークショップは人気コンテンツのひとつ。

「たとえ学校でプログラミングなどが教えられても、それが終わった後に話をできる大人が圧倒的に不足している現状があります。ロボットが作りたいならこう、プログラムを進めたいならこう、など次の道を示してあげる町医者のような存在になりたいんです」

ハマナカデザインスタジオの濱中直樹さん。 ハマナカデザインスタジオの濱中直樹さん。

「将来的にはもう少し運営メンバーを増やして、プログラミング教室などを継続して開講できるように準備していく予定です。また、この場所の広さは限られていますが、近所の商店街なども巻き込みながら、町の中にあるファブ施設としての価値や役割を見いだしていきたいですね」

概要

所在地 東京都品川区中延4-6-15
営業時間 10:00~18:00(事前予約により時間外も可)、不定期休
URL http://hamade.cc/
料金 ドロップイン500円/時間、機材利用3000円/90分

 

機材

レーザーカッター「Universal Laser M-300」 レーザーカッター「Universal Laser M-300」
3Dプリンタ:「RostockMAX V2」 3Dプリンタ:「RostockMAX V2」
その他各種ハンドツール、電子工作用器具など その他各種ハンドツール、電子工作用器具など

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