fabなび
メイカーズ・ラボとよはし(愛知県豊橋市)
日本全国のファブ施設を紹介する「fabなび」。今回は愛知県豊橋市の「メイカーズ・ラボとよはし(以下、メイカーズ・ラボ)」。「豊橋サイエンスコア」の中にある、デジタル工作機械をあつめたものづくりスペースだ。
メイカーズ・ラボが入居している豊橋サイエンスコアは、第三セクターのサイエンス・クリエイトが運営する複合施設だ。幅広い分野の科学技術を専門とする国立豊橋技術科学大学(以下、技科大)や地元企業との交流を活性化し、東三河地域の産学官連携を進めるための拠点として設立され、研究や事業の連携支援を行っている。
2015年11月7日に豊橋サイエンスコア内にオープンしたメイカーズ・ラボとよはしは、誰でも参加できるものづくりの場を提供することで、地元企業による新製品開発や活発な産学官の交流を促すことを目的に運営されている。
見学会や初心者向けのワークショップには、市の広報や口コミを通じて幅広い年齢層の人が集まってくる。中でも、デジタル刺しゅうミシンによるアクセサリー制作や、3Dプリンタを用いたジュエリー制作のワークショップが人気だ。技科大との椅子づくりのワークショップでは、建築系の研究室が開発したツールを使うことで、親子でも簡単に椅子が作れるようになったという。
産業とのつながりを強く意識した取り組みも特徴的だ。趣味のものづくりだけでなく、仕事に活かせるものづくりスキルを学ぶ場としてもメイカーズ・ラボは利用されている。ファブ施設では珍しい、高性能の業務用3Dプリンタやロボティクス機材の利用ができるのも、試作開発や新しい業務の開拓につなげてほしいという思いがあるからこそ。産業利用を視野に入れたドローンの利活用を考えるアイデアソンには、初心者から専門家までおよそ50人の参加者が集まったという。
2015年のオープン当初は建築専攻だけだった学生スタッフも、2017年には情報技術やロボティクスなど幅広い分野から9名が参加し運営に関わるようになった。今後は2020年のプログラミング必修化に向けて、教育的な内容のワークショップなども増やしていくという。
産学官の連携に軸足を置きながら、より幅広い分野に取り組んで作るものの幅を広げていき、ゆくゆくはメイカーズ・ラボ発のプロダクトを生みだすことが運営メンバーの大きな夢だ。
概要
所在地 |
〒441-8113 愛知県豊橋市西幸町字浜池333番地の9 |
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営業時間 |
火曜日・水曜日・金曜日 13:00~20:00 |
URL | http://www.tsc.co.jp/makerslab/index.html |
料金 |
会費 利用料金 |