スタートアップのパートナー「工場なび」
イメージ工房(モック制作/3Dデータ作成)
イメージ工房は新潟市にあるモック制作/3Dデータ作成を専門とする会社だ。新製品のプレゼンテーション用のモックや製品の外装、建築用模型といった法人からのオーダーだけでなく、個人からのフィギュア制作の相談まで幅広く対応している。
Makersにとって頼りになる3つのポイント
- さまざまな業界で経験を積んだ、3Dデータ作成のエキスパートに個人でも相談できる
- 試作、モック、量産など用途に応じたデータ作成が可能
- 国内にある3Dプリンタや切削加工機のほとんどに対応できる
イメージ工房は自動車業界で金型設計に20年近く携わっていた熊谷悟史さんが、2009年に独立して立ち上げた会社だ。現在、家電製品から日用品に至るまで、幅広い業界からデータ作成の依頼を受けている。
外部のパートナー企業と提携し、3Dプリントであれば光造型や石膏、ナイロンなど幅広い素材に対応している。また切削加工にも対応しているので、用途に応じてベストな加工方法や素材を提案している。
イラストなど2Dのイメージ図を基にして製品外装の3Dデータを外部に発注する際、受ける側の企業にハードウェアの知識が無いために内部の部品が収まらないなど、量産に適さないデータで納品される事もありうる。3Dデータ制作を依頼する際には、依頼先の実績や得意分野を確認する事も重要だ。
「量産するためのデータの場合、例えば射出成形で量産したい場合は縦壁がまっすぐだと抜けないので、若干角度をつけておくとか、リブの入れ方、肉厚の調整など細かく気を配る必要があります。角度が若干違うだけでも全体の印象は大きく変わります。データ作成の段階でも『この構造だと組立しにくくないですか』といった話はよくしますし、それに対する提案をすることもあります」
造形は機械が行うため、ある程度安く抑えることも可能だが、3Dデータ作成は最初から最後まで人間が関わるものなので、コスト調整が難しい領域である事も事前に知っておいて欲しいと熊谷さんは話す。
イメージ工房では国内にある3Dプリンタや切削加工機のほとんどに対応しているので、ハードウェアスタートアップにとってはモックだけでなく試作、量産まで、幅広いフェーズで相談が可能だ。
3Dモデリングに慣れ親しみ、熊谷さんのように3Dデータを扱う仕事に就く人材を増やしたいという思いから、子供向けのワークショップも地元で開催している。
「子供でも扱えるソフトを使ってネームプレートを作るワークショップをやっています。1回で20組の親子に教えて、3Dデータに慣れてもらうのが目的です。大人はどうでもいいようなところで悩みますが、子供はとりあえず手が動くので、意外と子どもの方が早く終わる事もありますね」
現在、ハードウェアスタートアップからの案件に対応するために燕三条エリアの企業で結成された「燕三条メイカーズネットワーク」の会員企業として、熊谷さんが作成したデータを別の会員企業が切削して納品する、といった連携事例も生まれつつある。
概要
企業名 | イメージ工房 |
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所在地 | 新潟県新潟市西蒲区巻甲2586 セレーナI 103 |
電話 | 0256-78-7247 |
URL | http://www.image-khobho.jp/ |
問い合わせ方法 | Webサイトの問い合わせフォームから |