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スタートアップのパートナー「工場なび」

小林製作所(精密溶接/板金/切削加工)

新潟県新潟市にある小林製作所は精密板金、精密溶接をメインとする企業だ。薄板の加工に強く、医療機器からエンジンまで幅広い分野で実績がある。

Makersにとって頼りになる3つのポイント

  • 非常に薄い板の加工や溶接を一点からオーダーできる
  • 教育機関やスタートアップとの実績もあり、精度を求める加工が個人でもオーダーできる
  • 地元のMakers向け関連団体と協力して前工程、後工程に対応するとの連携も可能
今回お話を伺った代表取締役社長の小林直樹さん。 今回お話を伺った代表取締役社長の小林直樹さん。

小林製作所の得意分野は、厚さ20μmと非常に薄い金属板の溶接や板金加工だ。

「医療の分野ではより小型に、より精密にというニーズが強く、薄くて細かい溶接が求められています。昨今では医療だけでなくさまざまな部品が小型化していて、特に持ち歩くような製品の需要も高くなっています。当社の場合は、量産となるとお客様にとってコストメリットが出ませんので、試作開発品や小ロット生産品を中心に溶接をしています。溶接だけでいえば、1000個までであれば対応可能です」

最近では新潟市内の航空機部品を製造している企業や新潟市、地元の大学、産業技術総合研究所と連携して小型のジェットエンジンの開発プロジェクトにも参画している。

「削り出しでは作れないものや、一体型では作れない部分を当社の技術でサポートしています。もともと産業機器分野を中心にやっていましたが、技術が活かせる領域の幅を広げるようにしていて、その一環として医療機器やジェットエンジンもありますし、ハードウェアスタートアップの方のお手伝いもできればと思い、Makers向けの相談会にも出るようになりました」

共同開発中の小型ジェットエンジン。 共同開発中の小型ジェットエンジン。
ポテトサラダを作る工場に依頼されて開発したイモ専用のナイフ。芽取りや皮むきがスムーズに行える工夫がこらされている。 ポテトサラダを作る工場に依頼されて開発したイモ専用のナイフ。芽取りや皮むきがスムーズに行える工夫がこらされている。
直径100μmと非常に細かい穴が無数に空けられたフィルター。顧客からの相談に対して、既存の設備に合う形を設計して納めた。 直径100μmと非常に細かい穴が無数に空けられたフィルター。顧客からの相談に対して、既存の設備に合う形を設計して納めた。

ハードウェアスタートアップからの案件に対応するために燕三条エリアの企業で結成された「燕三条メイカーズサポートネットワーク」を通じて、いくつかのプロジェクトが進められている。小林さんによれば、複数の企業で役割分担しながら対応する組織があることで、Makersから相談があった場合にもさまざまな角度から助言、サポートすることができるようになりつつあるという。

イメージ工房さんで設計したものを、当社で溶接、加工、組み立てて三基物産さんで塗装するという形で、それぞれの会社の良さを活かして対応しています。こんなのを作りたいという相談を受けて、材料の選定から工程を提案する事もあります。クラウドファンディングで先行して資金を調達できるようにもなったことで、Makersの方々がものづくりしやすい環境が整いつつある中で、燕三条の企業同士で連携してサポートしたいと思います」

概要

企業名 有限会社小林製作所
所在地 新潟県新潟市西蒲区上小吉1668-1
ウェブサイト http://www.ops.dti.ne.jp/bb2000/
電話 025-375-4848
問い合わせ方法 Webサイトの問い合わせフォームから

 

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