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スタートアップのパートナー「工場なび」

新井田鉄工所(機械製造/試作)

新井田鉄工所は新潟県三条市にある機械製造をメインとする企業だ。主に工場で使用される装置をオーダーメイドで製造している。一方で燕三条地域の企業が協力して、ハードウェアベンチャーの試作/小ロット生産に応える「燕三条メイカーズサポートネットワーク」のまとめ役でもあり、機械の製造以外の領域も含めて相談に応じている。

Makersにとって頼りになる3つのポイント

  • 燕三条エリアの企業と幅広いネットワークを持ち、前、後行程の相談にも応じる
  • 幅広い業界での実績があり、試作案件に強い
  • ハードウェアベンチャーとも交流があり、Makersの立場を理解してプロジェクトが進められる
工場内部。 工場内部。

新井田鉄工所は燕三条エリアの製造業を顧客に、工場で使われる機械の設計から組立までを行う企業だ。自動車業界の電気部品や工具/利器工匠具、油圧プレスや食品加工機、建築金物など幅広い業界で使われる機械を手掛けている。6人の社員で設計から部品調達、加工、組立などを手掛けてきた経験から、最近では地元企業の間に立ってプロジェクトを推進する役割も但っている。

「当社は、一から形を作りあげていくことが仕事です。社内で一貫生産しておりますが、チームを組んでまとめていく事も多いですね。 『これを作りたい』という相談に対して、要件を吸い上げて、どのように進めるか、どの会社と一緒にやるかを考え、試作するまでがサポートできる領域です」(新井田鉄工所の新井田満さん)

新井田さんがスタートアップやMakersに興味を持ったのはMaker Faire Tokyoだった。

「もともとMake(※編集部注:2006年から2011年にかけてオライリー・ジャパンが刊行していた雑誌)を読んでいたのですが、知人が勧めてくれたことがきっかけでMaker Faireに行きました。2時間もあれば十分かなと思ったら全然時間が足りなくて、面白い事をやっている人や、それを作る能力にひたすら感心しました。『この人たちと仲良くしたいな』と思ったのが大きいですね」

燕三条の企業が集まって開発している自動制御花壇「どこでも花壇」のミニチュア 燕三条の企業が集まって開発している自動制御花壇「どこでも花壇」のミニチュア

その後、燕三条地域の企業同士が集まり、Makersからの相談に対応する「燕三条メイカーズネットワーク」を立ち上げ、その会長として地元企業と県外のベンチャーやMakersを繋げる活動を続けながら、地元企業との共同開発プロジェクトも進めている。

「ものを作る上で、工場や外の会社に相談する場合は試作にかかる費用はもちろんですが、量産する際のロットや価格帯を早いうちにイメージしておいた方がいいと思います。その目指す価格にあわせて、加工や設計の段階で工夫できる事もたくさんあります。材料はなかなか安くならないけど、構造を変えるとコストが抑えられるといったノウハウもあるので、気軽に相談してください」

概要

企業名 新井田鉄工所
所在地 新潟県三条市大字一ツ屋敷新田宇土居内400
電話 0256-45-3165
問い合わせ方法 メールアドレス:michey@cocoa.ocn.ne.jpまで

 

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