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1カ月1000円工作

夏の旅やレジャーを楽しくするグッズを1000円で作っちゃおう!

ムカイさんはかわいい虫カゴ&昆虫!

いつもの会場(会議室)に勢揃いした、いつものメンバー+ゲスト。サワイさんはお仕事の都合で不在、TOMAKIさんはニュージーランドにいるためGoogleハングアウトでの参加となりました。

じゃんけんの結果、発表順が決定。まずはムカイさんから。たいていいつもトップバッターですよね~。

「夏といえば昆虫採集でしょう。でも、生態系のことを考えると乱獲は禁物。ということで、お持ち帰りは一人1匹。そこで、お一人様用の虫カゴです!

じゃーん!! かわいらしい虫カゴ登場です。革製ストラップがおしゃれ。これなら、虫1匹入れて持ち歩くのにいいですね。

でも、それだけじゃないんですよ。

「昆虫が1匹も捕まえられなかったということもあるじゃないですか。そうしたらお子さん悲しみますよね。そこで、これです!」

なんと! 昆虫も作ってきちゃいました。これがかわいい。レーザーカッターでカットしていたのは、このパーツだったのですね。昆虫のお腹の部分に磁石が入っているので、スチール部分に貼り付けることが可能。家の中でも昆虫採集気分が味わえます。

ちゃんと昆虫が入ります。一番苦労したのは、虫カゴの組み立てだそう。細かい作業のため、指の皮が向けたとか。ご苦労様でした。

この昆虫は、MDFにプリントした状態でキットとして販売してもいけるんじゃないかという話に。はがきサイズにして暑中見舞いにもいいかもなんて話も飛び出しました。メーカーさん、お話お待ちしておりますよ!

総額924円となっております。

ひとしんしさんは「写ルンです」専用自撮り棒

お次はゲストのひとしんしさんです。取り出したのは自撮り棒。その先端には「写ルンです」が取り付けられています。

「旅行に行くと写真撮りますよね。今はスマホとかデジカメですけど、あえてフィルム。あえて“写ルンです”で撮りましょうよという」

確かに、フィルムで撮った写真は味がありますからね。写ルンです専用のタイマーというのは市販されているそうですが、自撮り棒はなかったということで自作に至ったとのこと。

シャッター部分は、3Dスキャナで写ルンですをスキャンし、その外形に合わせてデータを作成して3Dプリンタで作ったそう。

3Dプリンタを使っていますが、自撮り棒自体はかなりアナログ。作成したシャッター部分のパーツに釣り糸をつけ、自撮り棒に開けた穴に通しています。

そして、手元にまで通して糸の先端に竹ひごをセット。これを引っ張ることでシャッターが切れるというわけ。

釣り糸を引っ張るとシャッターが切れる仕組みですが、引っ張る時にシャッターユニットがずれてしまうことも。そのため、写ルンです本体にあるストラップ穴とシャッターユニットを竹串で固定しています。この竹串は、お団子の竹串を利用しています。

ということで、記念撮影を。難点としては、ピントも構図も確認できないこと。あと、フィルムの巻き上げは手動であること(写ルンです側の問題ですけど)。でも、本来写真ってそういうものですからね。で、実際にひとしんしさんが撮影した写真がこちら。

バッチリ撮れてます バッチリ撮れてます

材料費は800円です。(写ルンですを除く)

町田さんの多機能水鉄砲

次は町田さんの作品です。

な、なんだこれ? なんかアニメのサブキャラにいそうな感じですが。

「夏で一番楽しいのは水遊びでしょう。水鉄砲で撃ち合うの大好きなんですけど、水鉄砲はその時にしか使い道ないですよね。ということで、いろんなシーンで使える多機能水鉄砲を作ってみました

それがこれ。どんな機能があるのでしょうか?

まずは普通に水鉄砲。肩から下げた水筒部分に水を入れておき、そのホースから水鉄砲が水を吸い上げて噴射します。水量を大量に確保できるので、戦いに勝てる確率が高くなりますね。

ヘッド部分の散水ノズルを上に向ければ、空中に向けて水を噴射できます。これでシャワーミストとしても使えます。ちなみに散水ノズルは青でしたが、「気に食わない」という理由で黒に塗ってます。

さらに、この水筒からはなが~いストローが飛び出しています。これを使えば……。

水も飲める! 熱中症対策バッチリ!

ちなみに、なぜかプロモーションビデオまで作ってきていました。上記の使い方に加え、庭の植木に水をあげるという使い方もできます。かなり多機能。

こちらの材料費900円。赤いチェーンが中二病っぽい感じを醸し出していて、なかなかいいんじゃないでしょうか。

TOMAKIさんは旅の思い出をギュッと凝縮したものを from ニュージーランド

ニュージーランドにいるというTOMAKIさんは、Googleハングアウトでの参加となりました。

TOMAKIさんの作品は、「旅する豆粒彫刻」。TOMAKIさんは、彫刻の勉強をされていたという経歴の持ち主です。

それで、こちらがその「旅する豆粒彫刻」。袋の中に小さな彫刻と紙が入っています。

「旅行の前と、旅行中、帰ってきてからの3段階で楽しめるものを作ってみました。この顔一つの単位は“じゃぁにぃ”です」

とのこと。かいつまんで解説すると、まず旅行の前に行きたい場所を思い浮かべながら、用紙に緯度経度情報と簡単な文章を添えて、そこにじゃぁにぃを入れておきます。行きたいところが多いほど、これが増えていきます。

旅行をして、目的地に着いたらじゃぁにぃをそっと置いていきます。偶然立ち寄った場所にじゃぁにぃを置く場合は、置いた場所を記録しておきましょう。

そして、帰ってきたら旅の思い出としてじゃぁにぃをまとめます。置いてきたじゃぁにぃは補充して、再度パッケージ化。新しく訪れた場所は用紙を作り、そこに緯度経度情報や文章をしたためておきましょう。そして、また訪れる時を待つというわけです。

なんだかロマンチック! 今回のニュージーランドでもTOMAKIさんはじゃぁにぃを置いてきたそうです。

材料費は全部で756円。1kgの陶芸粘土でかなりの数のじゃぁにぃを作れるので、足りなくなるということはなさそうです。

やまざきさんは近未来的なグッズを

さて、いつも爆笑する作品を作ってくるやまざきさん。今回はどんなものが出来上がったのでしょうか?

取り出したるは、よく商店街などで自転車に乗っているご婦人方がしているサンバイザー。これは?

「夏の旅行は日差しが強い。そこで日除けが必要です。そして夏の旅行といえばセレブ感がありますよね、避暑地的な。僕の中でセレブというと、m-floのVERBALさん。それでこれを被って旅行するといいかなと思いました」

まあ、セレブ感ありますけどね。ただのサンバイザーじゃ1000円工作企画にならないじゃないですか。

そんなことを考えていたら、このサンバイザーには仕掛けがあるということ。なんと、AR(拡張現実)が楽しめるそうなんです!

サンバイザーの目の部分には、プラ板とカードレンズを組み合わせて作ったディスプレイがあります。ここにスマートフォンを装着して映像や動画を再生すると、目の前に浮かび上がるんです!

写真撮影をしてみました。映像がぼやけて見えますが、実際もぼやけてます(笑)。ピント調整をする機能は1000円では実現不可能だったようです。

実演するやまざきさん。結構怪しいですな……。

ひとしんしさんも試してみます。ちゃんと現実世界も見えているんですが、スマホの映像がぼやけているので、結構危険。実用化するにはもうちょっとブラッシュアップが必要ですね。材料費は650円です。

欠席のサワイさんも作品作ってますよ!

今回仕事の都合で欠席のサワイさんも、ちゃんと作品を作ってくださっていました。ということで、ご紹介しましょう。

サワイさんの作品は、夏のイベントを楽しく飾る「立体文字エンブレム」です。裏側に磁石が入っているので、スチール部分に貼り付けられます。サラリーマン工作員はMDFと磁石がお好きのようです。

Illustratorを使ってロゴのデザイン。うーん、本格的。

2.5mmと5.5mmの厚さのMDFで切り出し。5.5mmは枠と文字を切り出し、2.5mmは文字を切り出した後にマグネットを仕込む穴を作りました。

2.5mmと5.5mmを重ねて立体的に。結構凝ってますね。

車体に貼り付けると、一気にフェス感がアップしますね。

車体に傷をつけないように裏側にフエルトを貼ったそうです。細かい気遣い大事。

サワイさんによればキャンプや野外フェスなどのイベントで駐車した車に貼っておいて、レジャー感を盛り上げるために作ったとか。

当初の予定では、この車で昆虫採集へGO! という、サラリーマン工作員の連携プレーを見せるはずだったのですが、残念でした……。

材料費は950円です。

さあ、次回はどんなテーマ?

ということで、今回のお題「夏の旅やレジャーを楽しくするグッズ」はこれにて終了です。レギュラーメンバーの方々、ゲストの方々、ありがとうございました。

さて、次回のテーマは「1000円で楽器を作ろう」に決定しました。1000円だと打楽器が多そうですが、「音階が奏でられるもの」という縛りを入れて、ハードル上げておきましたよ!

どんなものができるんでしょうね~。お楽しみに。

そして、8月6日(土)、7日(日)に東京ビッグサイトで開催されるMaker Faire Tokyo 2016のfabcrossブースで、1000円工作企画の作品の一部を展示します! もしかしたら、レギュラーメンバーがボーッと立っているかもしれませんので、ぜひ遊びにきてくださいね。

では、また次回お会いしましょう!!

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