今回は、休憩は各自自由にとるスタイル。カインズホームが入っているショッピングセンター「SUNAMO」には、レストランやフードコードがあるので、そこでご飯を食べてもOKです。

ちなみに、カインズホーム内にはカフェ「CAFE BRICCO」が併設されています。

こちらは、おいしい挽きたてのオリジナルブレンドコーヒーと、さまざまなマフィンが楽しめます。コーヒーは150円から、マフィンは110円からとリーズナブルなのもうれしいですね。

さて、作業時間も残り1時間となりました。各工作員のみなさんの進捗状況はいかがでしょうか。

サワイさんは、切り出した部品の組み立てを行っています。すると、買い物客の方々が興味津々で様子をうかがっています。

一緒にレーザーカッターの中をのぞいて説明するサワイさん。オープンスペースでの作業ならではの光景です。こうして、一般の方々もデジタルファブリケーションに興味をもってくれたらいいなー。

サワイさん、その後も黙々と組み立て作業を行っています。何やら植物のようなものも見受けられますが……。何でしょう？

ムカイさんは、最近DIY界隈で流行っている、すのこも使っているようです。これらを持ち込んだ水性塗料で塗っています。

インパクトドライバーで、塗った木材を打ち込んでいきます。そろそろ完成に近づいているようですね。

やまざきさんといえば、やっぱり光り物。今回割と普通な工作をしていたようですが、ここにきて何やらいろいろ取り出してきました。

こちらがやまざきさんのお道具バッグ。ものすごい量の機材が入っています。

カインズホームで購入したLED照明を分解してはんだ付けをしています。うん、これでこそやまざきさん！

町田さんは、もうひとつ作るとのこと。新たにチェーンを購入しています。カインズホームの従業員の方に「これ全部！」と大人な買い方。結局7mのチェーンを購入しました。

レーザーカッターで切り出したMDFに、チェーンを通しています。これは一体何だろう？

ということで、17時を少し回ったところで、製作終了～～～～！　みなさんお疲れ様でした。この後、それぞれ作ったものを紹介していただきます。 

では、まずはサワイさんから！

「カインズさんにエアプランツが売っているのを見て、エアプランツ用インテリアを作りました。エアプランツは浮いているような感じがいいのかなと思って、エアプランツと一体化するようなものにしました」

「実はこの作品は、Helveticaというフォントの数字の“7”の比率を替えて反転させたものを組み合わせています。“8”とか“9”でもできると思いますよ」

「こちらの作品は、黄金比でかっこよく見せています。あとは、正方形や真円といった幾何学模様を使っているので、すっきりするんですよ」

うーん、デザインの奥深さを見た感じがします。これ、ほんとかっこいいんですよ。エアプランツが映えます。実は僕、小さいのをひとついただいて、家でエアプランツ育てています。こんなかっこいいスタンドがあったら、エアプランツ育成にも力が入りますよ！

材料費はエアプランツ含めて2896円です。

お次は町田さんです。

「インテリアで何か作ろうと思ったときに、一番インテリアのなかで機能がないのに憧れるものはなんだろうと考えていたら、“ハンティングトロフィー”という鹿の頭を思い出して。それで、あいつに機能を付けたらどうなるだろうとところから始まりました」

「カインズの大判コルクボードが安かったので、これを使えば絵やメモを留めておくこともできるし、自分の好きなものもぶら下げられるので、ただのオブジェじゃないぞという」

なるほど。確かにこれは実用的かつインテリア性もありますね。それもこれも、カインズさんのコルクボードがあるからこそできたものです。

こういう風に、アクセサリーを飾っておけるハンティングトロフィー、なかなかおしゃれですね。

さて、町田さんのもうひとつの作品がこちら。チェーンで作ったランプシェードです。ベースはMDFをレーザーカッターで切り出しています。

「チェーンをあるだけ買ったんですが、ちょっと足りなかったですね。もうちょっと長さがあれば、キラキラした感じになるかと思ったんですが。意外としょぼくなった感じがします（笑）」

でも実はこれ、取り付けているときに遠くにいた女性店員さんが「あれすごーい」って言ってたんですよね。割と女性受けがいいかもしれません。

材料費は2つで2384円でした。

お次はムカイさんです。

お、なんだこれは。

「僕は、オシャレ塩系男子が使うクイックルワイパーを作りました」

スタンドから取り出すと、まさにクイックルワイパーですね。

おお、なんか塩系男子みたいですよ、ムカイさん！

「何作ろうかなって店内を見ているときに、室内掃除に使うクイックルワイパーとかほうきとか、全然塩系っぽくなくてかっこよくない。これじゃあ普段はしまっておくしかない。そこで、クイックルワイパーを塩系にしてやろうと（笑）」 

ちゃんとクリーニングシートが付いていますね。

ベースはこんな感じです。茶色い水彩塗料を塗ったおかげで、ちょっとアジアンテイストになっているのがポイント。スタンドもあるので、使わないときも部屋の片隅に置いておけ、インテリアにも溶け込みそうです。

「隠さなければいけなかったものを、おしゃれにすればインテリアにもなるという。アイデアとして広まっていけばいいかなと思っています」

なるほど。普段お掃除道具は機能性ばかり重視されて、デザイン性は度外視されていることが多いですもんね。

こういうおしゃれ掃除用具が流行るといいですね。

材料費は1808円。これまでで一番低予算！

最後はやまざきさんです。

これは、カインズホームさんのオリジナル商品「Skitto」（スキット）ですよね。グッドデザイン賞も受賞しています。縦にもスタッキングできるだけでなく、横に連結することもできる、シンプルで使い勝手のいい収納用品です。

で、これをどうしたと？

「ふたを作りました。Skittoはせっかくシンプルでキレイな商品なのに、ふたが売ってないんですよ。ふたがあれば、目につくところに並べて収納するのにもいいかなと思いまして。明日からでも売ってほしいくらいですよ（笑）」

なるほど、たしかにふたがあったほうが使い勝手は広がりますね。

アクリルで作ったふたです。結構工夫されているようですよ。

「ふたははめ込み式になっています。Skittoの内側に触れる部分にギザギザを作っています。これによりきっちりしまって外れにくくなります」

芸が細かい！

MDFのふたも製作。こちらもちゃんとギザギザついてます。

気になるのが、何やら光っているものがあること。これは？

「これは、カインズのオリジナル商品の人感センサー付きのLEDライトです。これを改造して、USB給電で発光するようにしました。あとは黄色いセロハンを貼って、黄色い照明にしました。こうすることで、本棚などに置いて間接照明的にも使えますし、後ろにUSBハブを置いてスマートフォンなどの充電をしながら、ケーブルを隠しておけるオーガナイザーとしても使えるかなと」

うーん、見た目シンプルですけど、ふたと照明を仕込むことで可能性が広がりますね。

「MDFのふたに丸い穴を開けておいて、エアプランツ置けるようにしました（笑）」

サワイさんのを見て思いついたようです。このふたのデータを公開して、CAINZ工房で自分でレーザーカッターで作るようにしても面白いですね。

実はスタッキングできるように、ふたに溝を作る予定だったそうですが、忘れてしまったとのこと。そういう工夫をいろいろできるのも、ものづくりの面白いところですね。

材料費は3705円です。え？　3000円オーバーしてる？

実はやまざきさん、予算オーバーをしてしまったので、予算に余裕がある人に相談して、その分を補填する作戦に。先ほどサワイさんと密談してたのも、その相談だったのか！

結局、ムカイさんがかなり予算が余っていたので、そのうちオーバー分を使わせていただくということで決着がついたようです。まあ、よしとしましょう！

ということで、1000円ものづくり企画初のコラボレーション、いかがでしたでしょうか。丸一日、カインズホームさん、そしてCAINZ工房で作業をしていたのですが、材料もすぐ買えて、機材も豊富。食事だってできちゃうのですから、ものづくりする環境としてはかなりいいですね。

サワイさんがえらく気に入ってしまったらしく、「毎週通おうかな」なんて言っていたくらいですよ。

今回お世話になった、カインズ南砂町SUNAMO店のCAINZ工房では、さまざまなワークショップなども定期的に開催しているので、興味がある方は受講してみてはいかがでしょう。ものづくりの楽しさに気づくかもしれません。

カインズ南砂町SUNAMO店のみなさん、たいへんお世話になりました。また機会がありましたら、ぜひともよろしくお願いします。

そして、工作員のみなさまもお疲れ様でした。

こんな楽しいものづくり、またできたらいいですね～。「うちにも来てよ！」というファブスペースがありましたら、ぜひお声がけください。喜んではせ参じます！

それでは、また次回、お会いしましょう！