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ものづくり系女子×エンジニア

アロマスタンドを3Dプリンタで作る (プリント編)

取り出して見ると…アクシデント発生!

取り出しに必要な作業道具と、造形のサンプル
取り出し作業の様子
取り出し後は、ブロワーを使って余分な粉を吹き飛ばしていく
天秤型は棒が細すぎたのか、取り出し時に破損した

順調に粉の中から造形物を取り出し、ブロワーを使った粉の除去作業を行なうにつれ、作品の全貌が見えてきた。わいわいと3Dプリント成功の瞬間を喜ぶなか、アクシデントが発生。「先生……天秤が……折れました!」「そんなこともあろうかと、2個造形しているので隣を掘ってください!」「先生……サンプルとして作ったはずの鳥かごがどこにもありません!」「天秤が折れたということは、棒がさらに細かった鳥かごは……恐らく……」しぶや図工室のインターンが作成したサンプルデータの鳥かごは、残念ながら上部のケージ部分が粉々に折れてしまっていた。「ここは僕がやっておきます」料理用の網お玉を使って、造形されることのなかった鳥かごの残骸を取り出す平本先生。「この作業は、ちょっと心が折れますね」石膏など粉材料の3Dプリンタの場合、固まっていない材料は再利用が可能なのだが、固まったパーツが混ざっていると次の造形時に余分な形状が造形されてしまうのだ。

仕上げにボンドに漬けて最終硬化させる。今回は造形物が小さいので、ボンドに浸さずに直接塗布した

石膏を使ったこの3Dプリンタの場合、取り出し時に破損したパーツもボンドの工程でくっつけることが可能。壊れたてんびん型の破断面を合致させて、修復を試みた。 

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