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自分で作って学ぼうシリーズ

デルタ型3Dプリンタも大丈夫! 続・自作3Dプリンタを組み立てよう!

fabcrossの隠れた人気企画、「3Dプリンタは作れる! 自作3Dプリンタを組み立てよう」 に続く第2弾。今回はより大きなサイズの出力が可能なデルタ型3Dプリンタの自作に挑戦!(撮影:加藤甫)

デルタ型3Dプリンタは正三角形の頂点に取り付けた三本の支柱をレールにして、ホットエンドを3つのアームで支持しながら平面方向と上下に動かして造型するタイプの3Dプリンタで、支柱部分を伸ばすことで高さのある造型物が出力できるのが特徴だ。

4mまで高くした例(※2014年のマテリアルライジング展Ⅱより) 4mまで高くした例(※2014年のマテリアルライジング展Ⅱより)

前回でも触れたが3Dプリンタを自作する事のメリットとしては3つある。

  • プリンタの構造が理解できる
  • そのため、故障した際にどこに問題があるのか把握しやすい
  • 自分の好きな仕様や目的に合った用途に変更できる
今回はデルタ型3Dプリンタを教材にして、組み立ての流れを写真中心で紹介する。

 

今回も講師はGENKEIの加藤さん。先日のマテリアルライジング展で全高4mのデルタ型3Dプリンタを出展し、見る者の度肝を抜いた同社が開発した3Dプリンタ「Trino」を使って、その組み立て工程を見せていく。

これがTrinoの全パーツ。写真では細かい部品の取り付けや基板の取り付けは終わっている状態だが、実際にTrinoを購入した場合には基板の取り付けなども自分でやることになる。GENKEIでは購入者向けに動画や詳細なマニュアルを用意している。

腕を組み「また俺が組み立てるのか……」という目をしている編集部林田。 腕を組み「また俺が組み立てるのか……」という目をしている編集部林田。

まずは三本のフレーム(支柱)にリニアガイドとリニアブロックを取り付けた後、台座部分に差し込むところからスタート。

差し込んだフレームの下端がプレートの底面と合うようにしっかりと差し込む。

台座の横からボルトでしっかり締めてフレームを固定する。ここできちんと固定できていないと出力時に安定しないので、確実に締め付けておこう。

次にフィラメントを押し出す機構部分(エクストルーダ)の組み立て。
専用のモーターにプラスチックケースを取り付け、ネジを締めた後に本体に取り付ける。

エクストルーダを取り付けた後、エフェクター(樹脂を射出する部分)にフィラメントを送り出す継手を取り付けたらいったん完成。

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