新しいものづくりがわかるメディア

RSS


Raspberry PiでIoTを始めよう企画

紙相撲が無駄にIoTになった!~Raspberry Piで始めるIoTデバイス入門

ハードウェア製作編

便利なツール群により一瞬で片付いたIoT環境構築。ここからは一転、アクリル板を切ったりネジ穴を開けたりという地道な作業が始まります。地に足の着いた作業で気持ちを落ち着かせましょう。

まずはどんなものを作るか、イメージを絵に描いてみました。 

非常に素朴な絵が登場しましたね! 画力の低さには定評のある筆者です。これを見ても何がなにやらという感じかと思いますので言葉で説明します。

土俵の下にサーボモータ、そこからアームが伸びていて、先端にはソレノイドがあります。スマホから操作するとサーボモータが回転して、ソレノイドの位置を決定、ソレノイドがバツーンと飛び出して土俵をたたく、という段取りです。デバイスとしてはけっこうシンプルなものです。 

家にコンパスがなかったので、土俵を円く書くためにCDを使うことにしました。これを基準にすべての部品のサイズが決まります(行き当たりばったりの作業工程)。

このくらいかな……。(適当)
半径の8cmはサーボから伸びるアームの長さです。半円はソレノイドの可動範囲を表します。

土台は木の板、土俵面は、中の構造を見せたいので透明の塩ビ板にしました。

これが俺たちの国技館だ!

余談ですが、面取りカッターというものをはじめて使いました。すり鉢状の穴をあけられるので、皿ネジを頭まで埋め込むことができます。めちゃくちゃ便利ですね……。

盤上にサーボとソレノイドを仮置きしてみました。だいたいよさそう。

アームも塩ビ板です。ソレノイドをしっかり固定するため、ドライヤーで温めながら曲げます。淡々と説明していますが、この作業めちゃくちゃ手が熱いです(手が赤いのはやけどではなく自転車での日焼けですのでご安心ください)。

この、ドライヤーで温める曲げ方、ネットで見つけたものの半信半疑だったのですが、見事にきれいに曲がって驚きました。面取りカッターといい、塩ビ板の曲げといい、ビギナーはちょっとした作業でもすぐいろんな学びを得られるので、お得です。

こういう、どうやって接着してよいか分からない部分はぜんぶ針金で巻いて留めています。ネジと違って多少穴の位置がずれていてもとりあえず留まるので、雑な性格の人にはお勧めです。

アームが完成。
土俵に仮止めしてサーボテスターをつなぎ、動かしてみます。

いい感じです。

ちゃんと固定しましょう。

なんか配置が曲がっているように見えますが、サーボのセンター位置が対称になるように調整した結果です。なんでこんなことに……。

土俵の円は予定通りCDで。ダルマでいうと目を入れる作業です。ペンを持つ手にも力が入ります。

そして、土俵のメカ部分は完成です!

あとは電子回路を組みます。回路といっても、電源供給と、ソレノイドのスイッチングだけのシンプルなものです。この時点ではトランジスタで組んだのですが最終的にうまく動かず、最終テストの段階になってリレーで作り直しました……。

基板も土俵に取り付け、サーボとソレノイドのコネクタを接続。これでハードウェアは完成です!

さらっと書きましたが制作には5日間かかりました。工作は初心者なので……(6年目)。 

おすすめ記事

 

コメント

ニュース

編集部のおすすめ

連載・シリーズ

注目のキーワード

もっと見る