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頭の悪いメカ by 藤原麻里菜

自撮りの魅力を半減するマシーンを美女に普及させたい

いきなりで申し訳ないのですが、私の自撮りを見ていただけないでしょうか。

イラっとさせてしまったらすみません。
これは、SNOWという自撮りアプリを使って撮影しました。
AR技術を使って美肌にしたり、目を大きくしたり、メイクを施すことができるのです。何を隠そう、上の写真は、2日間外に出ず化粧もせず風呂にも入らずにインターネットだけをしていたときに撮影したものです。そんな人間として終わっている様子は1ミリも現れておらず、テクノロジーのありがたみに日々感謝しています。

ちなみに私の風呂上がりのさっぱりとした顔はこちらです。ノー加工だと性格の悪さが滲みでてしまっていますね。

自撮りアプリによって、私も世の中の美女と同じラインに立つことができたわと思っていたのですが、美女はより美女に加工されるだけでした。私が完全に可愛くなる角度(正面より少し上から撮影する)をもってしても、美女の自撮りには叶わない。スタートの差をつめることはできないのです。くそ、美女がより美女になるのが許せない。

……このままだと許せなさが爆発してしまうので、美女の自撮りを台無しにするマシーンを作ろうと思い立ちました。

まず、自撮りを台無しにする事象を考えたところ、「半目」という結論に至りました。
可愛く自撮りをすると、どうしても半目になってしまうマシーンができたら最高じゃないでしょうか。半目になる仕組みを考えたところ、「鋭いもので目を刺す」と「レーザーポインターで目を狙う」という2つの案を思いつきました。

よし、これでいける! そう思ったのですが、どちらも失明の危険性があるということに気づきました。ダメじゃん。半目という案はやめることにしました。

では、これはどうでしょうか。集合写真を撮影するときに、人差し指を立てて前にいる人の頭からツノが生えているように見せるアレ。あれを自撮りするときにされていたら、いくら可愛くても台無しになるはず。「くだらないことしてくる友達がいるんですね」とも思われて、美女の株を下げることができるはず。これでいきます。

美女の自撮りを台無しにするマシーンを作る

角度を制御できるサーボモーターと手のマネキンを用意しました。
サーボモーターはU字のブラケットがついているものを購入。手のマネキンはネイリストが練習するときに使う用のものです。どちらもAmazonで購入できます。Amazonにはこの世の全てがあるのかな。

サーボモーターを台座に固定しました。さらに板をブラケットに接着します。あまり意味はないけれど、長い方がいいかなと思ったので接着しました。

サーボモーターはArduino Nanoというマイコンで制御します。「スイッチを押したら90度回転する」というプログラムを入れました。Arduino Nanoがささっているピンク色のブレッドボードは、この春マストバイのアイテムですよ。千石電商で購入しました。

人差し指だけが必要なので、切らせていただきました。犯罪をする前のサイコパスみたいな行動ですが、私は美女の自撮りを台無しにしたいだけなので……。

切った指を接着します。接着にはダクトテープを使いました。日本ではあまり馴染みのないダクトテープですが、アメリカでは「ダクトテープで接着できなかったら溶接だ(When Duct Tape Fails Weld It)」という言葉があるほど信頼されています。
ただ、木とダクトテープの相性がよくないのか、すぐ剥がれてしまいました。溶接か。

頭の後ろに固定したいので、メガネをダクトテープで接着しました。ダクトテープはめちゃくちゃ便利な代わりに、貼ったものがゴミに見えてくるのが不思議ですね。
これでマシーンは完成です。

「自撮りの魅力半減マシーン」完成

完成したので、試しに装着してみます。
メガネとマシーンが輪になっているので、頭に被ります。おしゃれなメガネをしているように見えて、かつ、装置を頭に固定できるという天才的な発想ですね。マネしたい場合は、私にアイディア使用料500円払え。

頭の幅を考えずに作ったので、おでこのあたりで激痛が走りました。
こんなに痛いことってあるんだ。孫悟空のこと、ちょっとナメてた。

本当はメガネをかけるつもりだったのですが、これ以上は痛みで下げることができないので、浜崎あゆみスタイルで落ち着かせることにしました。まあ、あゆはウチらのカリスマだし……。
ということで、スイッチを押してみます。

……地味すぎでは。 
「人生の貴重な数時間をかけて、こんな地味な工作をしていていいのだろうか……」という気持ちになりかけました。いやでも、これで美女の自撮りの魅力が半減するなら意味はあるのだ。私はただ、美女の自撮りの魅力を半減させたいだけなのだ。

しかし、この大胆なストロークを見てください。空間を無駄に使うことが美です。

本当は美女につけてもらって、その魅力を半減させたいところですが、周りに美女が一人もいなかったので、私が代わりにやらせていただきます。

撮影した写真がこちらです。指、どこ?

指がSNOWの効果で白飛びしています。加工技術に敗北してしまいました。ただ、頭から導線と基板を出しているヤバい女には見えるから、良しとしましょう。

終わりに

予想以上に地味なマシーンになってしまいました。しかし、これを使えば自撮りの魅力を半減することができるでしょう。盛っている女をどんどん蹴散らしていって最終的に自分だけが可愛く写ればいいなと思います。そういう世界を望んでいます。
ということで、これを量産して美女たちに配るフェーズに入りたいと思います。応援、よろしくお願いいたします。

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