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九州工業大学 e-carインタビュー

飲み会サークルからラリー優勝チームへ——九工大「e-car」の軌跡

飲み会サークルから5年で大きな変化を遂げたe-car。学内外で注目される存在になり、部員は17人に増え活動の幅も広がった。今後の目標はさらに大きなレースに参戦すること、そして自動車の性能をさらに上げていくことだ。

日本EVフェスティバルという、筑波サーキットでの1時間耐久レースに参戦するのが次の目標です。四国EVラリーに参加していたチームが日本EVフェスティバルにも出ていたので、僕らも出てもいいんじゃないかなと思って」(宮川さん)

「今年は改良がメインになって行くと思いますが、中でも自動運転には重点的に取り組む予定です」(宮川さん)

もともと情報工学を専攻する学生が集まるサークルなので、ソフトウェアからのアプローチは彼らの本分でもある。

「自動でハンドルを動かすのはだいぶ先になりますが、まずは画像処理技術を使って、道に飛び出してくるものを検知したり、自動車の情報をモニタリングできるようにしたいです。ZMPを訪問したとき社長の谷口さんがおもちゃの車で自動運転の開発を始めたと教えてくれたので、僕たちもおもちゃから始めたいと思います」(備後さん)

「もっと航続距離を伸ばしたいので、電圧データをスマホでも見られるようにして、ログ化したデータからボトルネックを把握できるようにするつもりです。データを収集して解析して、どれだけ性能が上がったか数値化できるようにしたいです。僕たちは情報工学の学生なので、そういったデータをまとめて次につなげるというのはとても大事なミッションだと思います」(岩崎さん)

次の目標を語る学生たちの目は生き生きとしていて、話しぶりからも自分たちの力で道を切り拓いたという強い自信が伝わってきた。e-carの挑戦はこれからも続いていく。 

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