Dmet Productsインタビュー
世界17カ国で出荷台数40万台を突破——海外市場で伸び続ける日本発IoTプロダクト「SoundMoovz」
各国のディストリビューターと多言語の対応
——商談から納品までの期間はどのくらいでしょうか?
楠:納品は商談から6カ月後でした。商品やパッケージ、必要書類と技適の認証を準備する必要がありました。さらに大変だったのは、各国の言語対応です。世界17カ国分にアプリが対応し、各国のディストリビューターからの要望に合わせた機能も追加する必要がありました。
会社のメンバーにも「もう、やるしかないんやでー!」と言い聞かせながら、みんなでヒイヒイ言いながら、納期に間に合わせることができました。
——事業開始から海外で販売する予定だったのでしょうか?
楠:もともと海外をメイン市場として見据えていましたが、想定した以上に海外での反応が良かったので、非常に感動しました。もちろん日本でも逆輸入という形で今後発売したいと思っています。
佐合:日本から販売すると、商品が店舗に並んでいる様子を見て、それで自分たちが満足してしまうんじゃないかという不安もありました。今は海外で成功させるためにPRやアプリ改良に注力しています。並行して国内も少しずつ商談を進めています。
——国内と海外で商談して違いを感じることはありましたか?
楠:例えば、海外のディストリビューターは、他社が販売していないならうちの会社ですぐに取り扱いたいと言ってくれます。それに対して日本の卸業者は、国内のどこかの店舗が取り扱って販売していないと不安だと言われることがあり、そこは大きな違いを感じることがありました。
——海外のディストリビューターとは、どのようなやりとりをしていますか?
楠:海外のディストリビューターとは慎重にやりとりを進めています。各国の市場によって好みも違うので、海外のディストリビューターの意見を聞きながら、パッケージのデザインやコピーを変更することもあります。各国で流れているTVCMもデザインやニュアンスが異なることもある。SoundMoovzのブランドイメージを損なわないように協力しています。