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顔よりでかいスーパーファミコン用コントローラーを自作——本体は3分割して3Dプリント

スーパーファミコン用コントローラー「SNES XL」を自作したプロジェクトをRaspberry Pi公式ブログが紹介した。標準のコントローラーよりかなり大きいサイズだが、実際にゲームをプレイできるコントローラーだ。

任天堂のスーパーファミコンは、海外の一部地域では「Super Nintendo Entertainment System」と呼ばれており「SNES」の略称で親しまれている。SNESコントローラーとして使えるSNES XLの大きさは200×471mmにもなり、人の顔よりも大きいサイズだ。内部にRaspberry Piとタクタイルスイッチを搭載しており、それぞれのボタンは標準のスーパーファミコン用コントローラーと同様に使用できる。

SUPER Nintendo Entertainment System Controller XL

SNES XLの設計には「Fusion 360」を使用。標準的な3Dプリンターで造形するにはサイズが大きいため、左側、真ん中、右側の3つの部分に分けて別々に3Dプリントした後で、組み立てて1つの本体にしている。

コントローラーの各ボタンにはカスタムPCBが配置されており、それぞれのPCBの裏側には12×12mmのタクタイルスイッチをはんだ付けしてある。各ボタンを押すとスイッチを経由して入力を感知する仕組みだ。

SUPER Nintendo Entertainment System Controller XL

マルチメーターを使用して各ボタンの入力をテストした後に、「Seeed Studio XIAO SAMD21」ボードを本体内部に組み込み、各スイッチをボードのピンに接続している。このボードをPCやRaspberry Piに接続すると、Seeed XIAOがゲームコントローラーアイコンとして現れ、ゲームプレイを選択できるようになる。

SUPER Nintendo Entertainment System Controller XL

レトロゲームのエミュレーションには「Recalbox」を使用しており、プロジェクト解説ページに掲載されているYouTube動画ではレトロゲームの「Doom」を実際にプレイしている様子も収録されている。しかし、SNES XLは大きすぎて、手で持った状態では操作することが難しく、結局、机の上にSNES XLを置いてゲームをプレイしたとのことだ。

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