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イベントレポート

Maker Faire Tokyo 2015レポート——Makerの興奮が日本の夏を熱くする!

Makerムーブメントが生み出す新しい教育

——Makerムーブメントに参加するような子供たちの未来についてはどう思いますか?

Dale:このムーブメントは教育へと形を変えていくと私は予言します。教育の現場はさらにハンズオン(実習型、体験型)の方向に進んでいくはずだし、試行錯誤することの重要性が強調されるでしょう。体を使って会得する体験は人の話を聞いてそれを覚えることよりはるかに大切です。何かを手に取り、組み合わせ、新しいものを作る体験は、フィードバックされて将来役立つはずです。自分で考え、行動することがより重要なのです。そういったことを学ぶ契機にこのMakerムーブメントに参加することがつながっていくはずだと思います。それが新しい教育になる。欧米以外にも日本や中国、いろいろな国に行きますが、教育という点ではどこも大きな違いはない。各地のMakerムーブメントが従来型の教育を変えていくと思います。

その意味でもMakerムーブメントの本質はボトムアップにあると思います。子どもが求めて自分から何かを作る。私が望むものもそこにあります。私は子どもの学年や年は気にしません。自由に車やロボットを変え、作ってくれればいいのです。それが面白い。

——Makerムーブメントに興味をもつ、子どもをもつ親へのアドバイスはありますか?

Dale:子どもが学校で学ぶことには限界があります。彼らはより多くを家で親から学ぶのです。親がMakerであれば子どももMakerになります。子どもを育てながら自分もMakerムーブメントを楽しめばいい。家族で何かを作るのもいいですね。兄さんや姉さんが弟、妹に作り方を教える。週末あるいは夕食のあとにそういった時間をもつ。楽しいと思います。 

「子供の前に、まず親が楽しむことが大切」と語るDougherty氏。 「子供の前に、まず親が楽しむことが大切」と語るDougherty氏。

Maker Faireの意義

——Maker Faireの意義は将来変わっていくでしょうか?

Dale:さらに多くの人が参加してくれると信じています。技術も進歩するでしょうし、道具もいろいろ開発されるでしょう。ものづくりの環境はさらに整っていくはずです。日本は2020年にオリンピックも控えているし、さらに盛り上がっていくのではないですか? 違った人たちと知り合い、輪が広がっていくことと思います。

——Makerの中からお金持ちが生まれると思いますか?

Dale:私には分かりません。でも昔を考えれば、ガレージから始めたスティーブ・ジョブズが世界的企業を作ったように、成功する人も現れるかもしれません。新しい科学技術は、社会を、個人を変えていくでしょう。ビジネスも同じです。でもものづくりの本質は「楽しい」ということ。「楽しい」というのは重要です。また、ひとりでできることには限界があります。Maker Faireに来ればいろんな人に会えて、作品を見ながら話もできます。

——規模はさらに大きくなると?

Dale:規模にこだわる必要はないと思います。ミニMaker Faireがたくさんできてもいい。それがボトムアップになります。トップMakerは尊敬されるでしょうし、その下に多くの一般Makerがいる。そんな状況の中、Maker Faireのようなイベントがあれば、子どもからプロまで楽しめます。それが大切ですね。 

Maker Faireの意義を力説するDougherty氏。 Maker Faireの意義を力説するDougherty氏。

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