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おなじみのC-3PO、R2-D2、ヨーダ、ボバ・フェットにEV-9D9も。スター・ウォーズの世界とあなたのアイデンティティが交わる——「STAR WARS Identities: The Exhibition」(天王洲アイル)

1978年の映画日本初公開から41年。2019年12月に公開される最新作『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』で、スカイウォーカー家をめぐる物語がついに完結。 この歴史的なタイミングを前に、 歴代シリーズで実際に使用された衣装や模型を中心に作品の世界をめぐる展示『STAR WARS Identities: The Exhibition』が2020年1月13日まで寺田倉庫G1で開催されている。

膨大なオリジナルコレクションとインタラクティブ展示でスター・ウォーズの世界にどっぷり漬かろう

実際に撮影で使用された宇宙船などの模型。 実際に撮影で使用された宇宙船などの模型。

みんな大好きスター・ウォーズ! 世界中で、世代を超えて愛される同シリーズ。本展では映画内で実際に使用された小道具、模型、俳優たちが着用した衣裳、キャラクターの設定を決めるために描かれたコンセプトアートなど、制作過程をたどれる貴重な展示品が約200点ものボリュームで展示されている。その他にも“インタラクティブクエスト”という本展オリジナルの参加型展示では、会場内に設置されたインタラクティブスペースで、出題される質問に答えていくと、来場者の性格や価値観などのアイデンティティが反映されたオリジナルキャラクターが作れるしかけがあり、これで日本でも何度か行われたスター・ウォーズに関する展示とは一味違う内容となっている。Fabcrossではロボットやメカに関係している展示を中心に紹介したいと思う。

エピソード3/シスの復讐で使用されたC-3PO エピソード3/シスの復讐で使用されたC-3PO
エピソード4/新たなる希望 で使用されたR2-D2 エピソード4/新たなる希望 で使用されたR2-D2
こちらはBB-8アーカイブ用のレプリカ こちらはBB-8アーカイブ用のレプリカ

まずはおなじみのキャラクターから! これらは会場最初の展示品として展示されており、一気にテンションを上げてくれる。この展示ブースだけで1時間見ていられる気がする。

賞金稼ぎのボバ・フェット。さてこのコスチュームはどのエピソードで使われたものでしょう? 賞金稼ぎのボバ・フェット。さてこのコスチュームはどのエピソードで使われたものでしょう?

同じキャラクターでもエピソードによってディテールが異なるそうだ。ボバ・フェットの場合は、腕の装飾でどのエピソードで使われているか分かるとのこと。映画を注意深く見返して展示で確かめてみよう。

左から、EV-9D9、RA-7、8D8。コアなキャラクターたちもしっかり展示されている。 左から、EV-9D9、RA-7、8D8。コアなキャラクターたちもしっかり展示されている。
おとぼけ具合が愛くるしいバトルドロイド。プリクエル・トリロジー世代は心躍る一体だ。 おとぼけ具合が愛くるしいバトルドロイド。プリクエル・トリロジー世代は心躍る一体だ。
ロボット系を中心に紹介するとはいえ、ヨーダの紹介は欠かせない。感動的だ。 ロボット系を中心に紹介するとはいえ、ヨーダの紹介は欠かせない。感動的だ。

まだまだキャラクターのコスチュームはたくさん展示されているが、次は小道具の展示に移ろう。

スター・デストロイヤーの後部。ディテールの細かさはすさまじいものがある。 スター・デストロイヤーの後部。ディテールの細かさはすさまじいものがある。

どの小道具も細部まで作り込まれていてほれぼれしてしまう。これだけの作り込みがあったからこそ、どの時代でも作品世界にのめり込める完成度の高い作品となっているのだろう。改めて感服してしまう。

筆者イチオシ展示品。メソン・テイロスコープ(左)とコムリンク(右) 筆者イチオシ展示品。メソン・テイロスコープ(左)とコムリンク(右)

なんのこっちゃ分からない人もいるかも知れないが、どちらもエピソード1/ファントム・メナスに出てきたハイテク機器。アナキン・スカイウォーカーのミディ=クロリアン値を測るのに使われた機器だ。ミディ=クロリアン値……測ってほしかったな……

エピソード5/帝国の逆襲で使われたミレニアム・ファルコンとエピソード4/新たなる希望製作時に書かれたコンセプトアート。 エピソード5/帝国の逆襲で使われたミレニアム・ファルコンとエピソード4/新たなる希望製作時に書かれたコンセプトアート。

本展ではスケッチやコンセプトアートが多く展示されているのも特徴の一つだ。どのように想像を膨らませ、アイデアをリアルな造形におとしこむか。そのプロセスの一部が見える展示となっている。

エピソード6/ジェダイの帰還で使われたダース・ベイダーのコスチュームと初期のダース・ベイダーのスケッチ。 エピソード6/ジェダイの帰還で使われたダース・ベイダーのコスチュームと初期のダース・ベイダーのスケッチ。
砂漠でポッドから出るR2-D2とC-3PO。1975年1月に初めてスター・ウォーズ用に作成したプロダクションペインティング。 砂漠でポッドから出るR2-D2とC-3PO。1975年1月に初めてスター・ウォーズ用に作成したプロダクションペインティング。
インタラクティブクエストで使うブレスレット インタラクティブクエストで使うブレスレット

最後に本展示の目玉となっているインタラクティブクエストについてふれておこう。来場者は、入場時に配布されるID付きブレスレットを身に着け、会場内にある10カ所のインタラクティブスペースを巡るようになっている。そこで出題される数多くの質問にブレスレットをかざして回答していくことで、回答者の個性が反映されたキャラクターが作り上げられる仕組みのクエストとなっている。自分がスター・ウォーズの世界に存在したら、どんなアイデンティティの持ち主なのか? もしかしたらダークサイドに落ちやすいのか? フォースに従いあなたのキャラクターを確かめてみよう。

ベースのキャラクターを選び、質問に答え、自身のアイデンティティが反映されたオリジナルキャラクターを生み出そう。 ベースのキャラクターを選び、質問に答え、自身のアイデンティティが反映されたオリジナルキャラクターを生み出そう。

本レビューでは紹介しきれないほどまだまだたくさんの作品が会場に展示されている。これらの展示品は今後、ロサンゼルスに設立される「Lucasfilm museum」に収蔵され、これだけの規模の展示品を見ることができるのは、日本では最後の機会とのことだ。ぜひこの機会にスターウォーズの世界にどっぷり漬かって楽しんでほしい。

「STAR WARS Identities: The Exhibition」
会期:2019年8月8日(木)~2020年1月13日(月)10:00~19:00(最終入場 18:30)
会場:寺田倉庫 G1-5F(東京都品川区東品川2-6-4)
入場料:大人(中学生以上)3500円、小人(小学生以下)2000円、親子チケット(小人1名以上を含むご家族4人)1万円
休館日:2019年9月9日(月)、10月21日(月)、11月18日(月)、2020年1月1日(水・祝)~1月3日(金)
オフィシャルサイト:http://www.starwarsidentities.jp
主催:スター・ウォーズ アイデンティティーズ 日本実行委員会 

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