特別寄稿連載:Fabbleの使い方
Fabble Fabプロジェクトのためのドキュメンテーションサービス
さまざまな粒度の「貢献」
オープンソースのプロジェクトでは、コードを書くことに限らず、自分が得意なことでプロジェクトに貢献(コントリビュート)することが推奨されます。プロダクトを作るのが得意な人だけでなく、分かりやすい手順を書くのが得意な人、間違いを見つけるのがうまい人、プロジェクトの魅力を伝えるのが得意な人、それぞれができることをすることでドキュメントの質が高くなり、結果的にプロジェクトが前に進みやすくなるでしょう。
Fabbleには、グループやコラボレーターといった、複数人でのプロジェクトを編集を容易にする機能があります。また多くの人が少しずつ編集することができるように、プロジェクトのような大きな単位は、レシピの各ステップ、注釈、使い方、メモ、コメント、お気に入りの各ステップのように細かい単位に分割され、さまざま粒度の貢献を受け入れやすい構造になっています。
レシピを書き上がっていても、完璧であることはほとんどありませんから、気に入ったプロジェクトがあったら、ぜひなんらかの貢献をしてみてください。
情報を「使える」状態に保つ
Fabbleは情報をいつでも「使える」状態に保つことが重要だと考えています。先にあげたFork(分岐)機能は他人のレシピを再利用するための機能です。また、スライドショー機能を使うと作ったレシピを、ステップバイステップでブラウザいっぱいに表示できます。製作の過程を一度書けば製作メモとしても、プレゼンテーションファイルとしても機能します。
まとめ
Fabのためのドキュメンテーションサービス、Fabbleの機能とその特徴について説明しました。Fabbleはオープンソースの文脈を受け継いで、Fabプロジェクトの最初から終わりまでのドキュメンテーションをサポートするサービスです。 ここまで読んで興味を持ってくださった方は、Fabbleのチュートリアルを見ながら、ぜひ使ってみてください。機能や背景だけだと使う場面が想像しにくいと思いますので、 次回以降、学生、先生、FabLab、ワークショップ実施者など、さまざまなFabbleのユーザーにそれぞれの立場、状況での使い方について紹介していただきます。お楽しみに!