fabなび
FabCafe(東京 渋谷)
日本全国のファブ施設を紹介する「fabなび」、1回目は渋谷にある「FabCafe」。 2012年3月のオープン以降、fablabと並んで日本のファブ文化を牽引してきた象徴的なスポットだ。
渋谷に、Fabの世界の入口となるカフェがある。道玄坂を登り切ったところにある「FabCafe」は、日本でも珍しいデジタル工作機械が設置してあるカフェだ。大きな窓に囲まれた開放的な雰囲気の店は、一見普通のカフェ。しかし、店の奥には、大きなレーザーカッターやコンパクトな3Dプリンタ、カッティングマシンなどが置いてあり、それらの機器で作られた作品が並んでいる。インターネット回線と電源を無料開放しているので、コワーキングスペースとしても使い勝手がいい。
FabCafeのレーザーカッターでは、厚紙やアクリル、合板などを裁断するだけでなく、MacBookやiPadに模様を刻印することもできる。店内では木材や紙、革など、加工用の素材を販売しているので、自分で持ち込まなくても大丈夫。3Dプリンタではクッキー型、カッティングマシンではオリジナルのステッカーなどがすぐに作れる。
ウェブから各種工作機械を予約することもできるが、木曜〜日曜の「Open Fab Time」にFabCafeに出向き、ウェイティングリストに名前を書いておけば、予約なしでレーザーカッターを利用できる。店内に用意してあるiPadで絵を描き、その場で自由に何を作るか考えるのもまた楽しい。
FabCafeでは一般向けのワークショップやイベントが毎週のように行われている。まずは、こういったイベントを通して、ものづくりの楽しさに触れてみるのもいいだろう。
FabCafeの運営責任者である川井敏昌さんによると、FabCafeのメインの利用者層は20代から30代が中心で、男女比は半々との事。2012年のオープン当初はレーザーカッターの利用に慣れている建築家や建築系の学生が中心だったが、同店の認知が広がるにつれて、グラフィックやプロダクト関連のクリエイターも利用するようになり、さまざまなワークショップの実施やアプリケーションの導入によって、初心者層も増えてきている。
「将来的な目標はファブを通じたものづくりに関するトレンドの発信拠点となり、新たなファブの楽しさを伝えていく場となること。 そのためにクリエイター同士を繋ぐハブとなり、クリエイティブなコミュニティの場となることを目指しています。
またコミュニティは国内に限らず、台湾や今年の末オープンを予定しているバルセロナをつなぎ、グローバルで多様性のあるコミュニティを構築していきます。その独自のネットワークを生かし、利用者や企業とのコラボレーション商品開発、ラーニングプログラムの開発など、ものづくりを通じた多様な展開を目指します」(川井氏)
FabCafe概要
所在地 | 東京都渋谷区道玄坂1-22-7 道玄坂ピア1F (渋谷駅より徒歩10分) |
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営業時間 |
[月~金] [土・日] |
ウェブサイト | http://tokyo.fabcafe.com/ |
電話番号 | 03-6416-9190 |
予約 | 月~水のみ可能 |
受注対応 | 不可 |
料金 |
4,000円/45分(別途オプションサービスあり) ※利用サービスによって料金が異なるので、各種サービスの料金についてはウェブサイト等でご確認ください。 |
決済方法 | 現金、クレジットカード |
領収書の発行 | 可 |