fabなび
3Dデータを活用する会・3D-GAN(東京 秋葉原)
2013/12/03 17:00
日本全国のファブ施設を紹介する「fabなび」、4回目は3Dデータを活用する会・3D-GAN。 いわゆる工房的な施設ではないが、異なる立場や技術を持った人たちを繋ぐ稀有な存在だ。
3Dデータを活用する会・3D-GANは現在、下記に移転しています。当記事は記事初出時の情報ですので、ご利用の際は事前にウェブサイトをご確認下さい(編集部)
東京都台東区上野5-6-2 古川ビル1階
JR秋葉原駅から山手線沿いに北へ5分ほど歩いたところにある「2k540 AKI-OKA ARTISAN」は、さまざまな工房や店舗が入居する複合施設だ。 今回紹介する3D-GANも2K540内にあり、平日休日を問わず3Dデータやプリントに関心を持つ個人や法人が多数訪れる。
室内には3Dスキャナや3Dプリンタが多数あり、会員はオープン時間内であれば、ミーティングスペースや機材を自由に利用することができる。
企業会員が所有する3Dプリンターの出力サービスも有料(※会員は割引価格で利用可能)で提供されており、出力サンプル等も展示しているため仕上がりや特性を確認する事も可能だ。 また廉価な3Dプリンターを使った無料の出力体験サービスも用意されている。
ただそういった機材利用以上にユーザーにとって価値があるのは、豊富な知見と幅広い層の会員ネットワークを活用したアドバイスが受けられることだ。
3D-GANではクイック相談サービス(1回1時間で会員は5000円、非会員は6000円)を提供しており、「3D-CADや3Dプリンタ、3Dスキャナ等のツールの活用方法がよくわからない」「3Dツールを活用した事業を展開していきたい。自分もMakerを目指してみたい」といった相談に対して、具体的な解決方法を提示する。
「私たちは業種を問わず『3Dデータを活用すること』を共通項として会員が集まり、活動している団体ですから、個人法人問わず、さまざまな相談を受けます。その際、機械の使い方などからでなく、まず『何をしたいのか』をヒアリングします。
例えばiPhoneケースを500個作って売りたいというのがゴールであって、3DプリンタでiPhoneケースを作ることがゴールではないですよね。まず、ゴールが何かを聞いたうえで最適な方法と最適な引き合わせを行います」(3D-GAN代表 相馬達也さん)。
3D-GANには3Dモデラーやデザイナーから町工場や3Dプリンタを扱う商社まで、さまざまなネットワークがあり、相談内容に応じて適切なパートナーを紹介することが可能だ。
「最近の事例としては、『スマホ仮面』という特撮作品を作っている方たちから衣装の相談を受け、スマホ仮面の頭の部分に3Dプリンタで出力するお手伝いをしました。 具体的には3Dプリンタを扱っている丸紅情報システムズと連携して、3Dスキャンからモデリング、出力までを協力しました」(相馬さん)。
また相談以外にも、3Dモデラーのための3Dスキャン講座や親子向けのワークショップなどを定期的に開催しており、コンサルティングからツールの使い方に至るまで、さまざまな形での学びと繋がりの場を提供している。
今後は特定のツールやアプリケーションのユーザー会設立・運営支援やイベントの地方開催を進めていくという。
3Dデータを活用する会・3D-GAN概要
所在地 | 東京都台東区上野5-9-9 2k540 F1 |
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営業時間 |
9:30~18:30(土日祝日を除く) |
ウェブサイト | http://www.3d-gan.jp/ |
予約 | 可能 |
受注対応 | 応相談 |
料金 | 会費
【法人会員(正会員)】 【個人会員】 クイック相談サービス |
備考 |
有料での会員企業が所有する3Dプリンター出力サービス有り(会員は特別価格で利用可能) |