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Fablab Kitakagaya/ファブラボ北加賀屋(大阪 北加賀屋)

日本全国のファブ施設を紹介する「fabなび」、2回目は大阪・北加賀屋にある「Fablab Kitakagaya」(以下、ファブラボ北加賀屋)。西日本初にして、2013年10月時点で唯一のファブラボだ。

ファブラボ北加賀屋は市営地下鉄四つ橋線 北加賀屋駅から歩いて10分のところにある、デジタル工作機器が利用可能な施設だ。

北加賀屋エリア(大阪市住之江区)を創造性あふれる魅力的なまちに変えていくことを目的として、地元企業を中心に進められている「北加賀屋クリエイティブ・ビレッジ構想」というプロジェクトのもとでオープンしたパブリックスペース「コーポ北加賀屋」。その中にファブラボ北加賀屋はある。

コーポ北加賀屋は、もともと家具工場だった建物をリノベーションしたもの。ファブラボ北加賀屋だけでなく、さまざまな分野のクリエイターや団体が入居している。

施設内ではレーザーカッターや3Dプリンタ、ミリングマシンなどファブ機材が用意されており、大きなサイズの木版も自由にカットできるCNCルーターなども使い方を学び経験を積んでいけば利用可能だ。

オープンは金、土、日曜のみで、利用には会員登録後に講習や勉強会を受講する必要がある。

ただし、オープン時間内であれば施設を無料で見学して、実際にどういった機材があり、どういったものが作れるか確認できるので、まずは見学してみるのもいいだろう。

ファブラボ北加賀屋では「実際のプロジェクトを行いながら、自ら機材の使い方を覚え、他のメンバーと互いに教え合い、学び合うこと」を基本精神としている。

初回講習の後はデータ作成から出力・加工までユーザー自身で行い、プロジェクトの概要、制作物の過程や用途をまとめたFabNoteを書くなどのルールに沿って利用する必要があるが、さまざまなバックグラウンドを持った会員と意見交換しながら、ものづくりに集中できる環境が用意されており、最新のデジタル工作機器を使ったものづくりを始めたい関西圏の人にはぴったりの施設だ。

ファブラボ北加賀屋は2012年に有志によって設立に向けた活動が始まり、2013年4月に開設された。会員は約50名(2013年8月時点)で、小学生から60代まで幅広く、遠方からのアクセスも少なくないという。

「『ここに来たら何か新しいものや、製品レベルのものを作らなきゃいけない』なんて思う必要は全くありません。まずはここにあるデジタルファブリケーション機材を使ってものをつくってみることが大事だと思います。大事なのは一度作って終わりではなく、アップデートし続けることです。試行錯誤したり、周りからのアドバイスを聞きながら改良したりすることで、ものづくりを楽しんでほしいですね」と運営に携わる白石晃一さんは話す。ここではアップデートし続けることでものづくりの深みを楽しめる環境が用意されている。

ファブラボ北加賀屋の会員、高橋祐介さんの作品「羽ばたき飛行機」。蝶のように羽ばたいて飛ぶ飛行機で、東京でもワークショップが開かれている。

Fablab Kitakagaya(ファブラボ北加賀屋) 概要

所在地

大阪市住之江区北加賀屋 5-4-12 コーポ北加賀屋
(北加賀屋駅より徒歩10分)

営業時間

[金曜]
13:00~19:00
(毎週19:00より機材ごとの勉強会を開催)

[土・日曜]
9:00~19:00
※イベント利用時には、変則的になる可能性有り

ウェブサイト http://fablabkitakagaya.org/
予約 可能
受注対応 不可
料金

[一般会員]
半期 12000円(月額 2000円)

決済方法 現金
備考

利用には会員登録が必要
初回利用時には無料の機材利用基礎講習を受ける必要が
ある

 

機材

レーザーカッター:「GCC LaserPro Venus 12W」

取材当日はワークショップがあり、会員所有のレーザーカッターも用意されていた。

3Dプリンタ: 「MakerBot Replicator 2X」
ペーパーカッター(テーブル左側):「グラフテックCraft ROBO Pro(CE5000-40-CRP)」

※その他にもミリングマシン、ペーパーカッター、3Dプリンタ(「Printrbot LC」)、CNCルーター、ミシンなどあり。 詳細はファブラボ北加賀屋のサイトで公開されている。

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