fabなび
FabLab Kannai/ファブラボ関内(神奈川 横浜)
日本全国のファブ施設を紹介する「fabなび」、8回目は2013年8月に神奈川・横浜にオープンした「FabLab Kannai」(以下ファブラボ関内)。
ファブラボ関内は、JR関内駅から徒歩5分、またはみなとみらい線馬車道駅から徒歩5分という、立地条件に恵まれたものづくり施設。NPO「横浜コミュニティデザイン・ラボ」の一角を借り受けている。講習を受けて会員になれば、土・日曜の12:00から19:00まで自由に利用することができる。会員の定員は30名で期間は3カ月となっている。
ファブラボ関内がオープンしたのは、2013年8月に関内で「世界ファブラボ会議(FAB9)」が開催されたことがきっかけ。ファブラボ会議が開催された地に施設を作るという慣例にのっとり設置したという経緯がある。
使用できる機材は、3Dプリンタやレーザーカッター、ペーパーカッターなどの工作機械。最近の人気は3Dプリンタとレーザーカッターという。基本的に1機材1時間単位での予約制となっており、会員はWebページから使いたい機材を予約しておく必要がある。ただし、当日空いている機材は自由に利用可能ということだ。
「会員の方々は年齢も職業もさまざまな人たち。技能的にはばらつきはありますが、とてもものづくりに対して意欲的で意識が高い人が多いという印象です」と話すのは、ファブラボ関内のディレクターの一人である門田和雄氏。本職は工業高校の教師だ。
デジタル工作機の初心者が多いが、スタッフがゼロから教えてくれるため、やる気とアイデアさえあればどんな人でもものづくりに励むことができる環境だ。
取材に訪れた日は、レーザーカッターを使いアクリルで歯車を切り出している人や、あやつり人形を作るために木材を切り出している人、3Dプリンタで出力している人などさまざま。取材時には会えなかったが、クッキー作りに利用するオリジナルの型を、3Dプリンタで作っている女性などもいるということだ。
「私は工業高校の教員なので、以前から学校でファブラボのようなことをやっていました。学校でやっていることを、まさかここでできるとは思っていませんでした。このような活動がもっと日本に広まってくれればおもしろいなと思っています」(門田さん)
ファブラボ関内では、3カ月ごとに会員の募集を行っている。4月からの第3期生の募集はまだだが、WebサイトやFacebook、Twitterで募集情報を始め、各種情報を発信しているので、興味のある人はチェックしておきたい。
概要
所在地 |
神奈川県横浜市中区相生町3-61 泰生ビル |
---|---|
営業時間 | 会員種別により利用時間が異なるため、詳しくはウェブサイト参照。 |
URL | http://fablab-kannai.org |
予約 | 可能 |
受注対応 | 不可 |
料金 |
週末会員:5400円/月 |
決済方法 | 銀行振り込み |
備考 |
利用には会員登録が必要。 |