fabなび
FPGA-CAFE/FabLab Tsukuba(茨城 つくば)
日本全国のファブ施設を紹介する「fabなび」。9回目は2010年5月に茨城県つくば市にオープンした「FPGA-CAFE/FabLab Tsukuba」(以下、FPGA-CAFE/ファブラボつくば)。
FPGA-CAFEは、つくば研究学園都市にあるファブ施設。運営は、電子回路や基板の受託設計を行う筑波大学発ベンチャーのSUSUBOX。事務所兼アンテナショップ兼カフェという位置付けで、FPGA-CAFEとして営業開始後、2011年にFabLabに参加した。
FPGA-CAFE/ファブラボつくばとしての営業は、基本的に日曜日のみ。利用の際に会員になる必要などはない。FPGA-CAFE/ファブラボつくばに行けば、誰でも自由に機材を使うことができる。初めて使用する機材の場合は、最初に10分ほど説明を受けるだけでOKだ。ほとんどの機材は無料で利用できるが、店長(相部さん)が居ないと使えない機材が多いので、利用機材が決まっている場合は事前に連絡をしておいた方が良い。筑波大学にほど近い場所にあるため、学生の利用が多いそうだ。
利用条件は「オープンソースにしてデータを残す」ということ。FPGA-CAFE/ファブラボつくばを利用してものづくりをした場合、その作品のデータをFPGA-CAFE/ファブラボつくば内のパソコンに保存しなくてはならない。保存したデータは全てクリエイティブ・コモンズ(CC BY 2.1)ライセンスが適用される。
また、完成品、作業中の状態にかかわらずカメラで撮影することも義務付けられている。撮影した写真はFPGA-CAFE/ファブラボつくばのホームページ上に自動的に公開されるようになっている。
データをオープンにするため、機密性の高いものの制作には向かない。そうした利用のために、平日に有料で機材を利用できるサービスも行っている。こちらは事前に予約をしておく必要がある。
FPGA-CAFE/ファブラボつくばの特徴は、機材の豊富さだ。ファブラボで規定されている機材がそろっているのはもちろんだが、それ以外の機材も充実している。基板加工機やオシロスコープ、ロジックアナライザ、ファンクション・ジェネレータ、電源品質アナライザ、サーモグラフィなどがある。もちろん、ほとんどの機材を利用できる。
「いろいろな機材をいろいろな人に試してもらえるように、気軽に来られるスペースにしたいと思っていました。実際、小中学生が夏休みの自由研究などに訪れることもあります。機材を触ってみたいという人から、何かを作りたいという人まで、幅広く利用していただければと思っています」(FPGA-CAFE/ファブラボつくば代表 相部範之さん)
現在、平日は相部さんの作業場として、日曜日はFPGA-CAFE/ファブラボつくばとなっているが、今後はここでワークショップなどを増やして行いたいという。
「今は、ここでさまざまな機器に触ってもらい、どんなことに使えるのかを学んでもらっている段階です。利用者が増えて、ベースの知識が上がってきたところで、次のフェーズに移れたらと思っています」(相部さん)
なお、日曜日にFPGA-CAFE/ファブラボつくばとしてオープンしている際には、メイド服を来た女性スタッフが常駐しているとのこと。飲食物の持ち込みはNGだが、コーヒーやソフトドリンクを販売しているので、利用する際にはぜひ注文しよう。
概要
所在地 | 茨城県つくば市天久2-9-2 リッチモンド2番街 |
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ウェブサイト | http://fpgacafe.com |
営業時間 |
日曜 13:00〜20:00 |
料金 |
日曜 無料 |