fabなび
Fablab DAZAIFU/ファブラボ太宰府(福岡 大宰府)
日本全国のファブ施設を紹介する「fabなび」、今回は北部九州地域を基盤とするホームセンター「グッデイ(GooDay)」が運営するファブラボ太宰府。企業が運営する珍しい形態のファブラボだ。
電子工作になじみのある人なら知っているであろう電子工作キット「エレキット」を開発、販売しているイーケイジャパンの本社の中にファブラボ太宰府はある。
運営は、イーケイジャパンと同じグループ企業であるホームセンター「グッデイ」を経営する嘉穂無線。
両社のコラボレーションによるファブラボ太宰府は、3Dプリンタやレーザーカッターといったファブラボではベーシックな機材に加え、イーケイジャパンの電子工作キットやグッデイの木材や布、アクリルといったDIYではおなじみの素材を使ったものづくりが楽しめるユニークなスペースだ。
元々はイーケイジャパンの開発室だった場所をファブラボに改装して2014年9月にオープンした。
「グッデイのものづくりとイーケイジャパンの電子工作をうまく融合して何かできないかなと思っていたときにネットでファブラボの存在を知りました。その後クリス・アンダーソンの『MAKERS』が話題になっているのを見て、こういうことが話題になるのだから、ファブラボをやったら面白いんじゃないかと思ったのがきっかけでした」(ファブラボ太宰府代表 嘉穂無線代表取締役副社長の柳瀬隆志氏)
自身も過去にエレキットで電子工作をしたFabLab Japanの田中浩也氏も電子工作やDIY、ガーデニング、デジタルファブなど、それぞれが分断されているコミュニティーがファブラボでひとつになればということで、田中研究室の卒業生をスタッフとして紹介。2014年4月にプレオープンし、9月に正式にオープンした。
利用者の中心は地元の大学生や地元で活動するクリエイター。今後はワークショップを通じて地元の主婦や子どもも気軽に使える場所にしていきたいという。
「最終的には主婦の人がこういう機械を楽しく使えるようにしたいですね。これまで女性が電子工作とかDIYとかは縁遠い感じがしていましたけど、いまはむしろ女性のセンスが生きる環境になってきていると感じています。妻から聞いた話ですが仲間うちでものを作るのを教えたりとか、コーヒーの煎れ方など自分の特技を教え合っている人がいっぱいいて、そういうものの1つにファブラボがあればいいなと思います」
利用者がファブラボで作った製品を、グッデイの棚に並べて販売できるというのも、ファブラボ太宰府ならではのユニークな取り組みだ。
「作ったものの出口があったほうが、作り手側としても良いのではないかと思い、試験的に始めています。グッデイは62店舗あるのでそういった売り場を設けることは難しい話ではありません。面白いものや良いのに売れないものがたくさんあって、それをどうやって売るかというのが、グッデイの仕事で常に考えていることです。始めたばかりではありますが売れれば棚を広げることもできるし、作る人のモチベーションも高まりますよね。そうして作る人がどんどん増えて、もっといろんな方々にものづくりに興味を持ってもらえたらと思います」
概要
所在地 |
福岡県太宰府市都府楼南2-19-30 |
---|---|
営業時間 | 10:00~17:00(不定休) |
ウェブサイト | http://fablabdazaifu.com/ |
料金 |
入会金 月額利用料金 機材講習会 |