fabなび
FabLab Oita/ファブラボ大分(大分)
2014/11/12 11:00
日本全国のファブ施設を紹介する「fabなび」、今回は国内7番目のファブラボとして2014年1月にオープンした「FabLab Oita」(以下ファブラボ大分)。地元自治体のバックアップの下で立ち上がったユニークなファブラボだ。
ファブラボ大分は現在、下記に移転しています。当記事は記事初出時の情報ですので、ご利用の際は事前にウェブサイトをご確認下さい(編集部)
大分市中央町1−1−19 メディカル二宮ビル3階
大分駅から車で10分のところにある 大分県産業創造機構の2階の1室に3Dプリンタやレーザーカッターが並ぶスペースがある。ファブラボ大分は2014年1月に大分県のバックアップを受け立ち上がったファブラボで、設立の経緯についてはfabcrossが取材した神田沙織さんへのインタビューでも語られているが、女性や子どもが気軽にデジタルファブリケーションを体験できる場として運営されている。
毎週金曜日の夕方に実施しているFab Fridayという交流会では、地元に住むクリエイターや大学関係者など幅広い層の人が集まる。また毎週土曜日にはワークショップを開催しており、家族連れでレーザーカッターを使ったものづくりを体験など、家族で体験できるイベントも企画している。
「地元のテレビ番組に紹介されたこともあって、夏休み中は自由研究の宿題にファブラボを使うお子さんがたくさん来られましたね」(ファブラボ大分の豊住さん)
ファブラボ内だけでなく地域の小中学校など、ラボ外に機材を持ち出す“移動式のファブラボ”イベントも頻繁に実施している。
「小学校低学年でも簡単に参加できるように、カッティングマシンを使って2Dデータからステッカーを作ります。PCの中で作ったものを実際に自分で触れる形にすることの楽しさを知ってもらい、それをきっかけにしてデジタルなものづくりが広がればいいと思います」(豊住さん)
「ひらがなを子どもが学習するための教材を買うのではなく、3Dプリンタで作れば愛着もわくしコストも抑えられるということで、子どもだけでなく親御さんや先生も熱心に参加されますね。」(ファブラボ大分の中内さん)
現在は金曜・土曜に開館 。火曜、木曜も事前に問い合わせすれば利用可能だ。利用料は材料費のみと非常にリーズナブルになっている。運営もファブラボのメンバーだけでなく、地元の学生がイベントをサポートするなど、さまざまな人たちが集まる場所として地元でも認知されているようだ。
今後は佐賀や大宰府のファブラボとの連携を通じて、九州から新しいものづくりの文化を発信していきたいという。
自治体の施設内にあるということでお堅いイメージを想像しがちだが、実際には子どもから大人までデジタルファブリケーションに気軽に親しみ、地元に根差したオープンなものづくり工房というファブラボの主旨を体現しているスペースだ。
概要
所在地 |
大分県大分市東春日町17-20 |
---|---|
営業時間 |
見学 開館日 休館日 |
ウェブサイト | http://www.faboita.org/ |
予約 | 一部機材はウェブサイトから予約可 |
料金 | 使用する機材の材料費のみ必要 |