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あッ 3Dプリンター屋の人だッ!!

年齢も職業もバラバラだからこそ、学校にはない学びがある

——「ものづくりを変える」と言われる3D プリンタですが、これから3Dプリンタはどうなっていくと考えていますか?

渡邉「それは僕にもわからなくって……。3Dプリンタに対する需要がバラバラすぎるので予想できないです。3Dプリンタでブロッコリーを作りたい人がいるなんて、誰も予想できないじゃないですか(笑)。

ただ、自分の姿を記念に3Dプリントするとか3Dプリントで作られた商品を買うとか、ある程度の人が一度は触ったことがあるくらいにはなるのかなと思いますね。 どのジャンルでも3Dプリントを掛け合わせればいろいろな可能性が見えてくるので、需要がバラバラであることがむしろ面白い。

壊れたパーツを作る人がいるかもしれないし、フィギュアを作りたい人がいるかもしれないし、あるいは今までになかったものを完全にゼロから作る人もいるかもしれない。そうやって、3Dプリンタで応用できるジャンルが広がっていくのかなと感じています」

中村「2年前に僕らが初めて買ったパーソナル用3Dプリンタが50万円くらいなんですよ。で、次に買ったのが30万、その次が6万と、1年間でどんどん安くなって今では6000円台のも出てきました。そうなるとこれから何が起こるかわからない。僕らはもう3Dプリンタはもう購入していません。現在ある3Dプリンタはメーカーさんからお借りしています。この場所は3Dプリンタのショールームでもあり、自由に使える空間です。材料も頂いているので3Dプリンタ勉強会の時は3Dプリントし放題です。3Dプリントは、これからどんどん進化していく分野だと思いますね」

(3Dプリンター屋だ勉強会はFacebookイベントページにて)

——渡邉さんの将来の目標を教えてください。

渡邉「こういう3Dプリンタのようなツールで誰もが簡単にものが作れるというのは魅力的であり、自分がはまった世界でもあるので、その可能性を広めていきたいです。それは自分自身がもの作り続けるのかもしれないし、作り方を教える人になるのかもしれない。どういう形になるかはまだわからないけど、自分が得たものを社会に還元できたらなと思っています。

ここで一般の人がどういうものを作るのかを学んだり勉強会で教えたりすることの経験は、その目標につながっていくと思います。『これを作りたいです』と言われたら何でも教えられるように、3Dプリンタに限らずいろんなものづくりの勉強会をしていきたいですね」

中村「渡邉くんは来年(2015年)の春に社会人になりますが、インターンの学生は社会で1回修行をしてきて、最終的にまたここ(3Dプリンター屋)に戻ってきて一緒に仕事ができたらなと思っています。とりあえず社会にもまれてこいっていう(笑)」

渡邉「社会にもまれてきます(笑)。でも、そうやって戻ってこられる場所があるのはうれしいですよね。戻ってきて、自分の勉強したことを還元したいと思っています」 

さて次回は……
SFCでアカデミアの立場から3Dプリンティングに触れてきた渡邉さんからガラッと変わって、あッ3Dプリンター屋だッ!!で活動をしているCAD×鉄道に熱中するCADマスター生が登場します。

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