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あッ 3Dプリンター屋の人だッ!!

「CAD鉄」で、世界中の鉄道マニアの居場所を作りたい

——「CAD鉄の集い」の、これからの目標を教えてください。

斉藤「ひとつは、この3Dプリンター屋でしかできないことをやっていきたいです。今までの『CAD鉄の集い』では鉄道模型しか作っていなかったのですが、3Dプリンター屋の他のインターン生とも連携した活動をしていきたいですね」 

中村「3DプリンタやCADといったものを共通言語にして、たとえば鉄道好きとジュエリー好きといった、全然関係ない分野の人同士の偶然の出会いが生まれると面白いですよね。そういう場作りは、3Dプリンター屋のようなところでしかできないことだと思っています」

斉藤「もうひとつは、海外にも、この『CAD鉄の集い』を拡げていけたらと思っています。日本の鉄道模型はガラパゴス的に発達しているのですが、世界には鉄道模型で遊べない国もある。これはもう、世界が抱える問題だと思っていて。 

鉄道発祥の国であるイギリスにも鉄道マニアはたくさんいますが、イギリスの鉄道模型は安っぽくて高い。台湾やインドネシア、韓国といったアジアの国々でもインフラの発達とともに鉄道ファンは増えていますが、ここでも模型が高かったり、模型メーカー自体がなかったりするんです。でも3Dプリンタがあれば、こういう問題を打開できるかもしれない。『3Dプリンタを使って鉄道模型作ろうぜ』という人がいろんな国で出てくることで、“鉄道模型で遊べる幸せ”が世界中で増えるんじゃないかと思っています。

と言ってもやはり原点にある、自分が1番したいのは、『鉄道模型楽しいよ』ってことを伝えたいということ。いろんな国の鉄道マニアと話したり、仲良くなりたいんです。僕は韓国にも鉄道好きの友達がいるんですが、きっと違う国でも、昔の自分のように鉄道が好きだけど周りと合わない、鉄道の話ができる人がいないという人はいると思うんですよね。自分はこの3Dプリンター屋で居場所を与えてもらったので、今度は自分が、世界中の鉄道マニアが集まれるような居場所を作りたいんです」 

さて次回は、消波ブロックが大好きな、海洋建築を勉強している女の子が登場します。この3Dプリンター屋に来て3Dプリンタを勉強するようになりどう変わっていったか? 3Dプリンタはこれからどうなって欲しいのかを聞きていきます。

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