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イベントレポート

4時間でウケるものを作れ! DMM.make×面白法人カヤックの超短時間ハッカソン

ある日、DMMのイベント担当の方からfabcross編集部に連絡が来た。

DMM「今度DMM.makeでハッカソンやるんですけど来ませんか?」
筆者「何日間ぐらいやるんですか」
DMM「たったの4時間です」

という驚きの回答に思わず行きますと即答した超短時間ハッカソン「出張つくってみたラボ」。面白法人カヤックとのコラボレーションにより実現したというこのイベント、たったの4時間で何ができるのか、そもそも何かを作れるのか、いろんな疑問を抱えつつ取材した。

イベントのタイトルにもなっている「つくってみたラボ」は、Webサービスの開発などを手掛ける面白法人カヤックの社員が仕事/プライベートを問わず制作した実験的な作品を公開する場で、本業のWebサイト制作関連のものから、ヘッドマウントディスプレイを使ったコンテンツや電子工作に至るまで、さまざまなテーマで「つくってみた」的な作品が公開されている。

作品の一つ、ウェアラブル後光

今回はDMM.makeとカヤックがタッグを組んで「つくってみたラボ」をイベント化した。あらゆる機材が揃うDMM.make AKIBAが会場ということもあり、早々に定員を超える申し込みが集まったという。

この日のために用意された機材。もちろん、これらの工具以外の機械も使えるようになっていた。 この日のために用意された機材。もちろん、これらの工具以外の機械も使えるようになっていた。

主催者側はエンジニア、デザイナー、プランナーなど参加者の属性はとっておらず、来た順に前の席から詰めて座り、同じテーブルになった人同士がチームというギャンブル要素の高いチーム構成。主催者も参加者も何が生まれるか全く未知数な状態でハッカソンはスタートした。

早く作るメリット

今回のハッカソンの特徴である「短い時間でものを作ること」について、企画したDMMの渡辺さんからプレゼンテーションがあった。

プレゼンで示されたのは、早く作ることで課題が見えやすい、評価がしやすい、試作のサイクルを繰り返し多く回すことが出来るという点がメリットで、それを実現する方法としてとにかく手を動かす、デジタル工作機械で作る、Web上で公開する(シェアする)こと。今回のハッカソンではこれらを4時間に収めることで、ソーシャルネットワーク型のものづくりを体験してもらうことが目的だという。

部屋の中で考えてる時間はない!

とにかく時間がない今回のハッカソン。主催者からのプレゼンテーションとアイスブレイクもさっくりと終わり、各チームに予算3000円が支給された。予算3000円で2つのものを組み合わせて新しいものを作り、会場投票とTwitter上でのfav/RT数を集計して、最も票を集めたチームが勝ちというシンプルなルールだ。

「室内でディスカッションしてる時間はありません。買い出しをしながら、テーマを探してください!」という渡辺さんのアナウンスと同時に、ほとんどのチームが秋葉原の電気街へ飛び出した。

この時点で残り時間は2時間半。本当に時間がない。 

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