fabなび
KOIL(千葉 柏市)
日本全国区のファブ施設を紹介する「fabなび」、今回は2014年4月にオープンした「KOIL」。
KOILは三井不動産が、柏の葉スマートシティの中核街区として開発を進めている複合施設「ゲートスクエア」に、企業や個人が集まり交流を通じて新産業を生み出す拠点として立ち上げたコワーキングスペースで、「知識・技術・アイデアのシェアによって世界を変える新産業を生み出すイノベーション拠点」をコンセプトにしている。
つくばエクスプレス「柏の葉キャンパス」駅から徒歩2分、「ショップ&オフィス棟」6階に位置し、立地的にも機能的にも『新産業創造の街』の中心的存在と位置づけられている。
KOILという名前は“Kashiwa-no-ha Open Innovation Lab”の略称。なお、企画や設計にはFabCafeを運営するロフトワークも協力している。
オープンは2014年4月。建物内に足を踏み入れると、新築の香りがする。
三井不動産柏の葉街づくり推進部の弘瀬愛加さんによると、「つくばエクスプレス沿線は筑波大、東京大、千葉大などの大学やさまざまな研究所が集まる、知の集積されたエリアです。秋葉原とつくばのちょうど中間点に位置する柏の葉から、オープンイノベーションを加速して、ここからみんなで世界を変えよう、とKOILをオープンしました」ということだ。
KOILの特徴は、空間だけでなくイノベーションを生み出すコミュニティが用意されている点にある。創業支援組織「TXアントレプレナパートナーズ」と連携し、起業家たちのアイデアや技術を事業化につなげる充実した創業支援プログラムを提供。KOILの会員は、常駐するメンターによるメンタリングや1on1セミナーを受講することが可能だ。
KOILには、人々が有機的に交わるためのコワーキングスペース「KOILパーク」、セミナーや体験型ワークショップなどのイベントが行える「KOILスタジオ」、交流・情報発信・議論の場となるミーティングルームなどの施設がある。オープンイノベーションの輪を広げることを目的に一部の施設は会員以外のビジターにも開放している。
KOILはエンジニアやデザイナー、周辺の学生や地元に住む人まで多様な立場の人々が集まり、参加者を巻き込みながら知の交流やコミュニケーションを生み出すことを意図しているため、会員専用のエリア(KOILパーク)以外は、一般の方も立ち入りが可能。エントランス隣にはカフェが併設されており、ランチタイムなどは地域にお住まいの子ども連れの母親たちで賑わっている。
コワーキングスペースで生まれたアイデアを素早くカタチに変えるために用意された「KOILファクトリー」(デジタルものづくり工房)には、さまざまなデジタルファブリケーション機器が揃っている。一般の方もレーザーカッター、3Dプリンタ、3Dモデラや3Dスキャナなどが利用できる。
「KOILファクトリーでは、3Dプリンタとレーザーカッターのエントリー講習(各1,000円)を行っています。2回目以降の利用からは、空いていれば予約が可能になります。学生の方や地域にお住まいの方などにもどんどん利用していただきたいですね」(弘瀬さん)
KOILは、コワーキングオフィスとしてかなり広々としており、自由な雰囲気にあふれている。ものづくりでの起業を目指す人や、週末にものづくりを楽しみたいという人にも最適だ。
概要
所在地 |
千葉県柏市若柴178番地4 柏の葉キャンパス148街区2 |
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受付時間 | 9:00〜21:00 |
ウェブサイト | http://koil.jp/ |
会員プラン |
使い放題プラン(毎日6:00〜23:00) 使い放題プラン[固定席](毎日6:00〜23:00) アフター6+週末プラン デイタイムプラン(平日9:00〜18:00) 月5プラン(毎日9:00〜21:00 月5日まで) ※全プラン別途入会金3000円(税別)が必要 |
KOILファクトリー 利用料金 |
レーザーカッター 3Dプリンタ 3Dモデラ |
備考 | KOILパーク入居時に各種割引プランが用意されている。 この他の設備利用料については、KOILのサイトを参照。 |