今月もクラウドファンディングに◯◯万円使っちゃいました by Kibidango
5年待っても僕がテスラの車を欲しかった理由——テスラが実証した「クラウドファンディング」的な事業成長の軌跡
予約していたクルマが、何と5年越しで納車になりました。アメリカの電気自動車、テスラモーターズ(以下テスラ)の「モデルX」です。
このモデルX、同社の3つ目のクルマなのですが、ドアがガルウィングのように開いたり(ガルウィングと違い、折れ曲りながら開くので、テスラではこれをファルコンウィングと言って区別しています)、17インチの巨大ディスプレイでほとんどの操作ができたり、0-100km/hの加速が3.1秒だったり、将来的にはAIによる完全自動運転が計画されていたりと、単純にクルマとして見ただけでも、数々の魅力にあふれています。
僕がこのクルマを予約したのは忘れもしない、今から5年以上前の2012年2月9日(日本時間の2月10日未明)でした。同社によるモデルXの発表イベント。日本時間の真夜中に行われた、そのライブ中継が終わると同時に早速予約。送られてきた確認メールには何と、受付番号1番の文字が(日本での予約番号です)。
ただ、上の写真と比べていただければすぐに分かるかと思いますが、そもそもデザインからして違います。この辺に、5年間の年月の長さが感じられます。
テスラのCEOはイーロン・マスク氏。インターネット決済会社PayPalの前身となったX.comを創業し、eBayに売却した資金を元に、テスラの他にもロケットの開発や打ち上げを行う民間宇宙開発会社SpaceXを創業したり、いとこと共同で太陽光発電事業を手掛けるSolarCity(最近テスラが買収)を創立したり、真空に近いパイプの中をカプセルのような装置で、時速1200キロで移動する新型交通システムHyperloopを提唱したりと、スティーブ・ジョブスと並び称されるシリコンバレーの寵児です。
そのマスク氏が2008年からCEOとして率いるテスラですが、会社もクルマも彼の経歴と同じくらいユニークで、ドラマに満ちています。
クルマとしての魅力はもちろんなのですが、テスラの、そして同社の作るクルマの何よりも一番の魅力は「みんなで一緒にテスラの目指す未来に参加している」気持ちになれるところなのではないかと思っています。