新しいものづくりがわかるメディア

RSS


スタートアップのパートナー「工場なび」

メカトラックス(機器開発/組込開発)

メカトラックスは2005年に創業した、電子回路/ソフト/センサ/機構などの製品化、研究/受託開発を手がける企業だ。受託開発だけでなく、オープンソースハードウェアと連動する自社製品も開発している。

Makersにとって頼りになる3つのポイント

  • ソフトとハード両面の設計に精通。試作品の開発や小ロット案件にも対応
  • Raspberry Pi等を使ったソリューションを手掛け、ランニングコストや運用まで踏まえた相談が可能
  • 先端的な技術動向をベースに、経営/マーケティング視点での開発アドバイスが受けられる
お話を伺った代表取締役の永里壮一さん。大手電機メーカを経てメカトラックスを創業した。 お話を伺った代表取締役の永里壮一さん。大手電機メーカを経てメカトラックスを創業した。

福岡市の百道浜にあるメカトラックスは回路や基板設計といったハードウェアから組み込みソフト開発、部材選定までサポートする。

「お客さんから『こういうのを作りたい』という相談があったとき、開発費やデバイス単価だけでなく、ランニングコストやオペレーションコストも含めたトータルでの投資回収まで計算して提案できるというのが強みです。言われたまま作るのではなく、それが本当にお客さんのためになっているかという視点でお話しすることが大事だと考えています」

そうした事例として、有線回線を使った屋外観測データ収集機器を、携帯電話網を使った機器にリプレースした案件がある。

「ハードウェアのコストだけでなく、回線のランニングコストやメンテナンスコストも計算し、長いスパンで見たときにどちらがお客さんにとってメリットがあるかを提案して採用されました」

創業当初、自社開発製品としてロボットを使ったクレーンゲーム機「ロボキャッチャー」を開発した。その際に知ったアミューズメント業界の意外な特徴が、その後の自社開発にもつながっているという。 

アミューズメント施設向け機器「ロボキャッチャー」

「ロボット製品の市場として最初にアミューズメント業界を選んだのは、人型ロボットのような不完全な技術でも参入できるB to B市場はどこかと考え抜いた結果です。アミューズメント業界は新規技術への受容性が高く、その中でいかに費用対効果を意識しつつ安定して稼働するロボットを開発できるか、運用面でも、故障したとき店頭のスタッフがいかに素早くかつ安全に交換できるか、その際の物流はどうするか等のオペレーション部分にも重点を置いて製品化しました」

そうした不完全と思われる技術を運用面も含めて製品化していくコンセプトの延長線上にオープンソースハードウェアを活用したソリューションがあるという。

「コストが10分の1以下であれば、99.999%安定したシステムではなくて、99.9%ぐらいであとは運用面でカバーできれば良い、そういった分野は結構あると思うんですね。当社ではRaspberry Piの業務用周辺機器開発もしています」

そういったノウハウや製品群から、まだ確固とした技術や手法が確立していないIoT/M2M分野の相談にも柔軟に対応でき、量産に際しても、アミューズメント機器で開拓した製造ネットワークに小ロットからつなげることが可能となっている。 

メカトラックスが開発したRaspberry Pi向け業務用周辺機器。3G通信モジュール「3GPI」(左)と電源管理モジュール「slee-Pi」。安定稼働のための電源の工夫や死活監視、自動リセットなどの機能を盛り込んでいる。 メカトラックスが開発したRaspberry Pi向け業務用周辺機器。3G通信モジュール「3GPI」(左)と電源管理モジュール「slee-Pi」。安定稼働のための電源の工夫や死活監視、自動リセットなどの機能を盛り込んでいる。

自分たちで実際に手を動かしたからこそ得られるものがある

この記事を通じて、スタートアップの人たちの参考になればと、永里さんが起業したばかりのころのエピソードを話してくれた。

「ロボキャッチャーがファンドから投資を受けて量産先を探していたときに、とある企業にお願いすることになりました。そこは上場のものづくりのベンチャー企業で、メディアからは日本のものづくりの旗手とまで言われていましたが、残念ながらその後、民事再生となってしまいました。その会社に部材の仕入れからアフターサービスまで頼り切っていたので、その後、海外企業を含めた量産体制の再建、販路の再開拓、それに伴う資金繰りなど非常な苦労がありました。

一方、そのような経験を得られたことで、テクノロジーの会社としての自分たちの強みは何なのか、それは、稚拙でも自分たちで手を動かして行動していくことと理解しているのですが、その重要性に気づかされました。幸い、さまざまな方の支えで会社も10年目に入り、現在はIoT/M2M分野に軸足を移して手ごたえも感じています。きれいな計画も大事ですが、それが行き詰ったときに、泥水を飲みながらでも実行する部分にこそ真の価値があると考えています」 

概要

企業名

メカトラックス株式会社

所在地

福岡県福岡市早良区百道浜2-3-2
TNC放送会館2階 ロボスクエア内

電話

092-843-9572

URL http://www.mechatrax.com/
問い合わせ方法 問い合わせフォーム、もしくは電話にて

 

今人気の記事はこちら

  1. 春から意識を下げていこう!新社会人を頭が悪い工作で応援してみた
  2. トレーニング内容を自動的に記録——筋トレ用ウェアラブルデバイス「Delta Gloves」
  3. “落し物の専門家”が作った世界最小クラスの紛失物追跡タグ——MAMORIO
  4. Raspberry Piで電子工作を高機能化——「PICと楽しむRaspberry Pi活用ガイドブック」発刊
  5. ゲームをつくって楽しもう——高校生向けPython入門書「ゲームを作りながら楽しく学べるPythonプログラミング」発刊
  6. サイボーグ義足で東京パラリンピックは金メダルを! スポーツ工学を考慮したテクノロジーで世界最速ランナーの育成を目指す
  7. ミニサイズのIoT実験ボードを含む「BLE静電容量式センサIoT開発キット」を販売開始
  8. 【カインズホーム presents】新社会人へのプレゼントに“お母さん等身大ハンガー”を作ろう!
  9. 9000ドルで買える産業グレードFFF方式3Dプリンタ「STACKER S2」
  10. 世の中の偏差値を下げろ!「頭の悪いメカ発表会」

ニュース

編集部のおすすめ

連載・シリーズ

注目のキーワード

もっと見る